文化祭狂想曲

Filed in: Add comments

案の定というかわかり切っていた事ですが、12月中旬よりドタバタし始めあれこれ滞り気味。読書も今読んでいるものは年内に読み切れない気がしています。

**********

■妖精作戦PART II ハレーション・ゴースト/笹本 祐一
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488741020(東京創元社再新装版)
http://www.j-comi.jp/book/comic/4441(ソノラマ文庫新装版 Jコミ配信版)

今までどれだけの回数再読しただろうなあ。
シリーズでもダントツに再読回数が多いのがPART IIです。というか最初に読んだ時もIが先じゃなくてIIが最初だった。
このシリーズが印象に残ってる人の多くがそうなんでしょうけど、PART IV「ラスト・レター」結末の衝撃が(若かりし自分には)キツ過ぎて受け入れる事が難しかったんです。ハレーション・ゴーストにもハチャメチャの裏に見える悲哀の物語という軸があるにはあるのだけど、シリーズ全体からすれば「まだ幸せな頃」で再読するにはさほど辛くなく、また文化祭というのは自分にも馴染みある舞台であったため「あんな高校生活を送れたらなあ」と憧れを最も抱きやすかったのがこの巻でした。いや流石に校舎内でバイク乗り回すのはアレだと思うが。
圧倒的な楽しさと破天荒さと垣間見える悲しさの絶妙さ加減では、生涯に読んだ本でこの巻を超えるものには出会えていませんね。ウチという人間を形成するに辺り多大な影響を及ぼした一冊であります。殿堂入りどころか伝説、もはやバイブル、理想の物語。

そういえば再新装版を機に「レインツリーの国」をようやく読んでみようと思ってみたものの、無理でした。作中に出て来るライトノベルのモデルが「妖精作戦」なのですが、オマージュも何も余りにそのまんま過ぎて他人のふんどしで相撲感がひどいのと、やりとりがネチネチしてて色々な意味で気持ち悪い。妖精作戦を知らなかったら普通に読めたかも知らんがなあ。好きなのはわかるけどさ、それこそblogでいいだろう。


■青い星まで飛んでいけ/小川 一水
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21023.html

SFじゃないのも混じっているような気がする短篇集。著者の作風の幅広さを感じさせます。試みる方向性がほんとにバラバラなので好きなのとそうじゃないのが出て来るのは仕方ないかな。「守るべき肌」「青い星まで飛んでいけ」辺りは “狭義的な意味での人類の話ではない” ので文句なしに好みです。「静寂に満ちていく潮」はアプローチ的に面白かったけど、どうせエログロやるんならもっと突っ切っても良かったのでは…という意味で勿体ない。エログロと言えば「天冥の標」IVがポルノ小説紛いともっぱら話題ですが、シリーズにまだ手つけてないので何処までやってくれてるか楽しみにしておきたいですね。
「都市彗星のサエ」も終わらせ方がなかなか素敵だったと思います。サエ自身はちょっと好きになれんタイプだが。

**********

来年もSFを中心の傾向は変わらないと思います。当面は小川一水作品強化がメインかのう。
海外翻訳物を読む割合も本当はもうちょっと増やしたい。今年は例年より多いけどそれでも全体の1割強。元から読むの遅いのに、翻訳物だと更にペースが落ちてしまうのでやっぱりどうしても手を出しづらいです。言い訳にしてちゃいけないんだけどね。それでは幅が広がらないのはわかっているので。

Leave a Reply

Spam Protection by WP-SpamFree