結束がその手に掴ませた2度目の未来──Walküre LIVE 2018「扇情のプレミアムライブイベント at 豊洲pit」

9月 25th, 2018 No Comments »

■マクロスポータル
http://macross.jp/
■ワルキューレライブ2018 扇情のプレミアムライブイベント at 豊洲PIT
http://macross.jp/delta/bluraydvd/

今回こそがワルキューレとしてのワンマン公演の本当に最後だと思っていた。
昨年1月の2ndライブからこっち全てその気持ちでいるように思うが、今回は特にそれが強かった。覆すだけの好材料が特に見当たらなかったからである。
劇場版Δのパンフや『マクロス音楽の全軌跡 1982-2018』、その他各種書籍雑誌でのインタビュウで度々「今後のワルキューレの活動はどうなるのか」という話題になっている。それに対する(ワルキューレの音楽的な方向性を決めた)音楽プロデューサー福田氏からの回答は一貫していた。

「ワルキューレはマクロスΔに紐づく存在である」
「本編の動きなしに単独でアーティスト活動することはない」
「作品が続く限り、ワルキューレは止まらないし不滅」
「そのために全力でΔを応援して欲しい」

マクロスである以上、アーティスト活動は作品展開に紐づくというのは特段おかしなことではない。これまでも概ねそのようにされて来ている。
しかし、作品が続く限りという条件つきがΔにとっては厳しかった。Δの歩みは先代と比較すると順調とは言えず、まずTVシリーズ2クール目の展開が「多くの視聴者が求めていたであろうもの」ではなかったことに始まる。そのためアーティスト活動も、当初から予定に組み込まれていた2ndライブをもって区切りがつくものという雰囲気が観客だけでなく演者サイドにもあり、そのことは当時の各種インタビュウで複数人から語られている。2ndライブでは次期マクロスシリーズの展開が2018年に行われることも告知してしまっていた。
だが可能性を感じ集まった者達による決死の瞬間完全燃焼の熱意は未来を動かし、それまでゴーサインの出なかった劇場版は2ndライブ後に決定となる。その名は「激情のワルキューレ」。ただしそれは大幅に構成が変更されつつもスタイルとしては総集編であった。何とかして未来を切り開くも、完全新作をその場で決定出来るほど状況が明るい訳でもなかったのだ。

ビックウェストはブランドの維持と運用展開についてはかなり慎重な姿勢を取る。結果を見てから次を決める。2ndライブが劇場版および3rdライブを導いたとは言え、更にそこから先へ繋げるには劇場版と3rdライブが結果を残す必要がある。そう、また試練なのだ。構成が改められた結果劇場版ではTVシリーズ上の欠点めいたものは大幅にカットされ、ワルキューレを中心とした物語になりテンションは始終高めに推移。挿入歌数も2時間映画にしてはかなり多めで、個人的には2桁回数映画館に足を運んだくらいには好きだが…鑑賞者全体の反応としてどうだったかがどうも掴めない。
未だに「マクロスといえばF」「Δはダメだった」という印象が、非常に、本当に根強い。

インタビュウでは含みを持たせつつも、これは社交辞令的なやつで実際は終わりを見据えていると捉えた。応援だけならいくらでも出来る。全6回行われた応援上映企画は別件の用事等で都合がつかなかった以外は参加した。しかし頑張れば報われるというそんな都合の良い話はない。
そうは言っても豊洲に人を集めておいて、何も発表しない訳でもないだろう。何かがある。では何を言い出すのか。現実的にあり得る可能性として、マクロスクロスオーバーライブがやってくるのではないかと予想していた。
マクロスシリーズでは各作品が一堂に会するライブを不定期ながら行っている。最近はおよそ4~5年毎で、前回から既に5年が経過。これならΔに新展開がなくてもワルキューレの出る幕がある。またワルキューレ3rdライブのBlu-ray/DVD発売1ヶ月前につき、ダイジェスト映像の解禁も来るはず。
それ以上は、”個人的希望を抜きにすれば” 思い当たらなかった。やはりここで区切りとなるのか。
覚悟を決めて豊洲に向かった。

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現地に着いて思ったのは、3rdライブ同様「思ったより女性が多い」ことだった。それを受けオルスタということで女性専用エリアが設けられるも、どう見たってそれで収まる人数ではない。

昼の部は「恋! ハレイション THE WAR」で始まった。いつだってワルキューレのワクチンライブはようこそから始まる。個々での活動を経て、5人はよりそれぞれが強さを増していた。踊りは3rdライブから更に洗練された感じさえもする。楽しい。やっぱりワルキューレのライブはパワーがある。
それでもイベント内での発表は、昼の部に関しては完全に予想通りのものであった。

■【ダイジェストPV】ワルキューレ/LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ


このダイジェストPV、センターステージと花道を廃した答えが「空中にセンターステージ動かしちゃえばいいじゃない」とばかりのムービングステージとその想定外の展開に対するどよめき、Walkure Attack!で物凄い腕の振り上げ方をするJUNNAちゃんや超高難度曲を生バンドしている格好良さ、May’nさんがシークレットで登場した時の大歓声など要所要所を抑えた編集にしつつも、専用オープニング映像「Walkure Launch!!!!!」がyoutube版ではほぼカットされている。このCG映像がとてつもなく格好良いのだけども、どうやらそれは是非Blu-ray/DVDにてお確かめ下さいということらしい。

昼の部 夜の部
01. 恋! ハレイション THE WAR ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
02. チェンジ!!!!!
03. 一度だけの恋なら
04. 絶対零度θノヴァティック
05. 破滅の純情 Walküre Attack!
06. Absolute 5
07. ワルキューレは裏切らない
08. ワルキューレがとまらない
09. Dancing in the Moonlight

夜の部では昼以上に、いやむしろ3rdライブに負けんとばかりの大歓声。
MCで発表される今後の展開は昼と同じまま進行していき、そのまま終わると恐らく誰もが思っていた…からの、最後の最後で告げられた夜の部だけの新情報。
「マクロスΔ完全新作劇場版」。会場はこの日一番の爆発的大歓声に包まれた。会場の皆が万歳コールをした。泣き出す者もいた。自分も少し泣いた。オルスタじゃなかったらその場に崩折れていたかも知れない。

完全新作が来るとはどういうことか。
「本編に動きがない限り単体のアーティスト活動はない」最も大変であろう前提が覆され、ワルキューレ単体としての活動がまだ続くことを示す。新たな物語が綴られ、新しい曲がやって来る。現時点ではクロスオーバーライブ以上の発表はないが、4thライブを開催出来る見込みがかなり現実的になったとみていいだろう。「またみんなに会えるから」。ワルキューレメンバーがこれを “イベントの中で” 発言出来ている意味はとても大きい。
思わず「嘘だろおおおお!?」と声が出た。そのくらい、無いと思っていた。ついでに言うと、2018年に展開予定だった次期マクロスシリーズはその予定が延びてしまったかも知れない。


繰り返しになるが、元々はアニメ放送開始から1年で活動が終わるはずの座組だったのだ。それが1度ならず2度までも底力で未来を変えてみせたことは決して過去の栄光などでなく、現世代5人としての成果に他ならない。ダブルセンター&バックコーラスの初期構想のままだったら恐らく続いていない。複雑なコーラスワークをライブでもそのままやってのける、歌唱面におけるオンリーワン的な立ち位置を確立させ、苦境とも言える状況をその力強さで乗り越え作品ごと引っ張ったからこそ、2019年以降へと誘う道が出来た。
会場では関係者エリアに河森氏と音楽プロデューサー福田氏の存在を確認することが出来た。この圧倒的大歓声と続きがあることへの喜びが伝わっていると嬉しい。
プレミアムライブイベントは「ワルキューレの世界へようこそ」の意を持つ歌で締めくくられ、終演後会場には「ワルキューレは裏切らない」が流れ続けていた。

信じていれば願う未来が必ずやって来るわけではない。
それでも、初めて「いけないボーダーライン」を聴いた時のとてつもないことになる直感を信じ続けてよかったと思う。次はどんな歌声、どんな物語、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
今はまず続くことの喜びを噛み締め続報を待ちつつ、3rdライブの映像を堪能したい。

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▼今再び始まる、共に成長する物語──Walküre Attack!(2016/08/14)
http://amytis.main.jp/blog/?p=4751
▼横浜に女神の歌が響き渡った日──Walküre 2ndLIVE「ワルキューレがとまらない」
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▼歌の力が導いたその先に──Walküre 2ndLIVEから激情、そして3rdLIVEへ
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▼女神の歌声は空と五線譜を超えて──Walküre 3rd LIVE「ワルキューレは裏切らない」
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