「BEATLESS」を知るための簡易手引

10月 7th, 2017 No Comments »

“――その笑顔を僕は信じる。君に魂がなかったとしても――。”


■アニメ「BEATLESS」公式
http://beatless-anime.jp/

それは「ヒト」と人知を超えた「モノ」が織りなす、信頼と選択…そして覚悟の物語。
月刊Newtype誌での連載後2012年に単行本化、その発売から5年を経てアニメ化発表となった小説「BEATLESS」。長谷先生の作品としては初のアニメ化です。どのような映像にされていくかは始まってみないと何とも言えない部分があるものの、少なくとも原作については傑作との呼び声も高いものであります。
また本作は、物語完結後もここを起点とする試みがこの5年間行われて来ている点も特筆すべきところです。ですがそれらがいくらか散らばってしまっているため、その世界観や設定について追うための簡易手引を記すことにしました。


昨今、ヒトとAIの共存の可能性について話題になることがよくありますね。本作はまさにその部分をストレートに取り扱ったもので、人工知能が人間を超える “シンギュラリティ” 到達から半世紀以上を過ぎた西暦2205年を舞台とし、超高度AI抜きには人間の生活が成り立たない世界でヒトとAIの新しい可能性を探ります。まさにこれからの未来に向け、今読むべき一冊。
理解を深める一助として触れていただければ、一ファンとしては幸いです。

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■小説「BEATLESS」公式
http://beatless.jp/

月刊Newtype誌にて連載された当時の挿絵は、紙の単行本では本文から全て省かれています。それを補完するかたちで、ギャラリーにて公開中。
…だったのですが、アニメ化公式サイト開設にともないこのドメインがリダイクレトされるようになったため、挿絵については

http://beatless.jp/gallery/

を参照。
電子書籍版(紙と違い上下巻構成)では本文中に挿絵も掲載。


■Analoghack Open Resource
https://www63.atwiki.jp/analoghack/

BEATLESSにて展開された設定および世界観を(ポリシーに則ることで) “誰でも自由に一次創作を出来る” ようリソースとして開放するプロジェクト。ここから色んな一次創作が旅立って欲しいし、そこまで出来なくても「とにかく設定を読み漁るのが好き」という向けにもおすすめ。
長谷先生自身による運営。


■天動のシンギュラリティ(連載中)
https://www.famitsu.com/comic_clear/se_tendou/

長谷先生監修。BEATLESSと同じ世界観・設定のもと展開するマンガで、隔週にて連載。時系列としては22世紀に突入しているBEATLESS本編より少々前で、21世紀末である2099年が舞台。
単行本は4巻まで発売中、単行本巻末には長谷先生書き下ろしの小説を収録。


■My Humanity
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21140.html

長谷先生初の短編集。BEATLESSスピンオフ「Hollow Vision」収録。時系列としてはBEATLESS本編開始の前年にあたる。


■BEATLESS-dystopia(全2巻)
http://www.kadokawa.co.jp/product/321205000129/

1巻が小説単行本と同時期に発売。2巻で完結しており、お話としては全体の1/3(4章)まで。
「小説版をビジュアル化するとどうなるのか」をかなり忠実に漫画化したもので、挿絵以外での脳内補完としては非常に適しています。ただ先に述べた通り漫画版は原作ラストまでは描いていないため、小説版を先に読んだ方が良いでしょう。


■びーとれすっ(全1巻)
http://www.kadokawa.co.jp/product/321205000131/

4コママンガ。こちらも小説単行本と同時期の発売。
巻末に長谷先生からの寄稿あり。


■BEATLESS – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/BEATLESS

定番のWikipedia。

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※+α編

■”ANALOGHACK”
http://uncron.com/analoghack/

2014年冬のコミックマーケット向けとしてアナログハック・オープンリソースの世界観に基づき企画された合同誌。


■BEATLESS “Tool for the Outsourcers”
http://beatless.jp/inside/

資料性の高かった同人誌「INSIDE BEATLESS」に画集とCDが足された限定版。


■ANALOGHACK INAUGURAL PREPARATORY ISSUE
http://blog.livedoor.jp/sat_hase/archives/72143456.html

単行本版メンバーによる、アナログハック・オープンリソース本気の作例として作られた同人誌。2017年夏のコミックマーケットにて頒布。
作例の他に座談会が掲載されており、そこでは驚愕の事実が判明し…?

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長谷先生の作風はハードSF的な傾向を持ちながら、ラノベ出身作家ということもありキャラクターを主体として物語を駆動させる特徴を持ち合わせたものとなっています。また、同じ問題をシチュエーションを変え何度も繰り返すことで、執拗にキャラクターをへ抉り込んでいくスタイルも魅力のひとつです。
その気持ちに偽りはないか。責任は取れるのか。極限まで迫られるからこそ、キャラクターたちが強く印象に残るというものですね。