それからのヴァナディール[星唄 発動編]

8月 9th, 2015 No Comments »

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最終シナリオ『ヴァナ・ディールの星唄』第2章が8月のバージョンアップにて実装されました。前回5月の第1章は17節だったのが今回は41節と大幅にボリュームが増大しており、過去のミッションで登場したキャラが続々と登場。それに伴いかなりあっちこっち飛び回る、スケール感のあるシナリオ展開になっています。


『プロマシアの呪縛』より、プリッシュ。かつての「世界の終わりに来る者」。
誰しもが抱える「心の闇」を事故によって持たなくなった彼女は人より神に近く、人の心が読めてしまい老化さえもが止まった存在でした。プロマシアミッションの完遂で人に戻るものの、共に戦ってきた仲間であるプレイヤーの心まで読めなくなったことに当初は激しく動揺します。でも人の心が読めなくたって絆があれば信じあうことが出来る。
そういう経緯があって、星唄ミッションではプレイヤーのことを何かと気にかけ、調査など手が回らない部分を積極的に引き受ける立ち回りをしてくれます。後ろに立ってるウルミアはチョイ役程度であまり喋りませんね。

ちなみに拡張シナリオ『アビセア』シリーズはプロマシアミッションの完遂に失敗したif世界となるので、人が神竜に吸収されていくなか彼女は人でないため永遠に取り残されるという過酷な運命が待ち受けています。


『アトルガンの秘宝』より、ナシュメラ。東の大国アトルガン皇国の聖皇さま。後ろにあるのは鉄巨人アレキサンダー。
女神アルタナを巡る物語からは外れているので、そんなに強くは関わって来ません。が、今回プレイヤーが生死の境を彷徨うような事態に陥ったときは、公務を投げ打ってでも駆けつけてくれたのでありました。一緒にいたいけど公務が…といつも言っているだけに「おい仕事はどうした! どうしてそこに来てるんだ!」と心配しちゃったじゃないか。


『アルタナの神兵』より、リリゼット。
FF11でプレイヤーが活躍する世界というのは偽史であります。20年前の水晶大戦に負けるのが正史「黒き未来」で、そこに女神アルタナが歴史を変えることを願ってケット・シーを過去に送り込み改変させたのが偽史「白き未来」。リリゼットも白き未来の出身。
歴史が改変されれば、改変された側の世界は消滅します。それを消滅でなく互いに不干渉とすることで「どっちの世界の人々も守る」のがアルタナミッションの結末で、アルタナの神兵の両翼の存在であるプレイヤーとリリゼットがそれぞれの未来に分かれ生きることになったのです。

が、『ヴァナ・ディールの星唄』における「濃霧を超えた泥海のごとき闇」というのは女神アルタナの関与する世界全てを覆うため、白き未来も黒き未来も関係なく訪れます。両方の未来をプレイヤーと二手に分かれて守るべく、獣人軍には押されているけどそれでも必死で生きていくことを決意したリリゼットにとってみれば、その頑張りが無駄ですよと言われるのは極めてつらい話ですね…。
女神アルタナに関わる物語のヒロインは、大体例外なく過酷な運命が待ち受けている気がします。


『ヴァナ・ディールの星唄』のヒロイン、イロハ。
歴代ヒロインの中で最も過酷な運命を背負っているには違いありません。まず「濃霧を超えた泥海のごとき闇」に覆われた未来において生き残った人間がイロハただ一人。そんな未来を変えるべく過去にやって来るも「この時代に居てはならない存在」であるため、現代世界のプレイヤーと会った後もたびたび世界から拒絶され死んでいることが発覚します。そのたびにフェニックスの加護をもって生き返るもののそれは身を裂かれるほど痛いことのようで、それでも「未来のひとりぼっちよりはマシだ」と言って耐えている。

自身が身体的にもっと強くならなければいけないこと、またこの時代の人たちと絆が出来始めたことでその三途の川反復横跳びみたいな状態は落ち着き始めます。なおひんがしの国の侍・テンゼンとくノ一・カゲロウの娘であるらしいことが今回でそれとなく示唆されており、バトルでNPCとして参戦する際に用いるウェポンスキルもテンゼンと同じ天つ水影流。テンゼンと違うのは学者専用の白魔法オーラなんかも使える点ですな。


登場するは歴代ヒロインばかりではありません。先に挙げた鉄巨人アレキサンダーのほか、冥路の騎士オーディン、神獣アトモス、霊獣ディアボロスとフェンリル、『アドゥリンの魔境』で登場する不死君バラモアも登場。


更には『ジラートの幻影』『プロマシア呪縛』で登場した古代人グラビトンベリサーチも三度登場。


『プロマシアの呪縛』での最重要キーキャラクター・古代人セルテウスに至っては今回も極めて重要な立ち位置にあり、プロマシアミッション以後について触れられています。ひんがしの国に大きなクリスタルは無いのに、未来から来たイロハはひんがしの国に大きなクリスタルがあると言っているその矛盾点もセルテウスが鍵を握っているのです。

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現役でなくても過去それなりにFF11をやって来た人なら、この強烈なオールスター感が只事でないのは画面写真だけでも伝わるかと思います。各拡張ディスクからこれだけのキャラがまとまって出て来たシナリオは過去になかったのです。

“シナリオに組み込まれていない” 他プレイヤーとの出会いがありドラマがあり、それと “用意された” シナリオが合わさって出来た唯一無二の想い出。それを今回は「過去やって来た冒険には、シナリオだけじゃなくてプレイヤー個人しか持ち得ない想い出もありましたよね?」と前提にしてシナリオを組んでいる節があり、だからただの懐かしのキャラが再登場しましたーとかいう程度の印象じゃないんですよね。もう昔の色んなもの思い出してしまう。
「あの頃大変だったな! おう、また手伝うぜ」みたいな持って行き方が出来るのは、14年間拡張ディスクの発売を重ね物語を紡いで来たからこそだと思います。





そうこうしている間にも現代世界にも侵食は進み、聖地ジ・タに続いて古代人が作った空の浮島トゥー・リアも「過去も未来もない」エスカ化。
ここで戦うことになる不死君バラモアが、バトルとしての今回のハイライトでしょうか。一応、今回のミッション進行でフェイス召喚が5体(=ソロで6人PT)まで行けるようになったので、それとIL117のユニクロ装備があればソロで進行は可能です。



時の狭間で出会うことになる「クリスタルの戦士からいずれ光の戦士となり、世界が求めるゆえに戦士の枠を超えた」未来のプレイヤー自身。そこに至る経緯には何があったのか。
ヴァナ・ディールの未来は変えられるのか。敵対する無の使者の正体とは何か。完全新規とされる最後のエスカエリアとはどのような場所なのか。

あと1回の大型バージョンアップでこの物語は完結します。そしてその時がFF11自体の、最後の大型バージョンアップを迎える時でもあります。14年の集大成の完結はもうすぐそこに。
最後の大型アップデートは久々に有給取りたいなあ…。