星屑のクズとなりて

11月 19th, 2012 No Comments »

■円環少女(1) バベル再臨/長谷 敏司
http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200505000099
■円環少女(2) 煉獄の虚神(上)/長谷 敏司
http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200512000036
■円環少女(3) 煉獄の虚神(下)/長谷 敏司
http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200512000283

長谷せんせの本は一般文芸進出後しか読んでいなかったので11月からこちらを。
「あなたのための物語」や「BEATLESS」に比べ、拍子抜けするくらい文体が普通で圧倒的に読みやすいというのが、読み始めて最初の印象でした。これはヒロインの1人が小学生なので小難しい方向への牽制力が働いているおかげかな。メイゼルはいつだってシンプルに自分の信ずる道を貫こうとする。
一方とりまく周囲の事象は複雑で、そのメリハリが読んでいて気持ち良い。それは魔法であったり、登場キャラ間の距離であったり。魔法は大系別の設定から行使する魔法事象の原理まで執拗なまでに理屈的で魔法なのにファンタジーを読んでいる気が全然しないし、登場キャラ間の距離もあらゆる方向の試行錯誤が続いて大体落ち着く事がない。この多角的に異様な執念で理詰めしようとする作風を持つ作家が、デビュー後本当に埋もれたままにならないので良かったと…それは結果論ですが。

ストーリーについてはまだシリーズ全体の1/4程度なので感想は割愛で。最終巻まで辿りつく1月か2月あたりに。


■ミニスカ宇宙海賊9 無法の御免状/笹本 祐一
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14424

TVアニメ終了後の新刊は、合法海賊業である弁天丸が無差別強襲犯として免罪を被せられ、同業も行方不明になったり私掠船免状の買い上げ打診があったりと、海賊界隈そのものがピンチになるようなお話です。

ただの女子高生が海賊船長になってくれと言われ宇宙に飛び立ち、全く異なる環境に振り回されるも乗り越え成長し、先に待ち構えるは連合体のような個人に負えない規模の陰謀…という「個人ではなく場を動かす」話への持って行き方は、ARIELを始めとした多くの笹本作品と共通しています。つまり、そういう話に突入し始めたという事は多分この辺りが終盤へのターニングポイントになるという事で。巻数がARIELより多くなる事はないんじゃないかなみたいに思ってますが、さて。

今巻の見所としてはチアキちゃんがビジネススーツ着たりドレス着せられる辺り。どっちも挿絵付き。いやーチアキちゃんって、いぢられがいのあるいいキャラしてるよなあ。グリューエルのチートぶりも健在、遠くに居てもいつも通り過ぎておっかねえ。あの姫さん居なかったら話の進行が軽くが数割は遅いよなあ。ただあんな「信用なんて互いの見せかけの産物」とか笑顔で言い放つ中学生が近くにいたらたまったもんじゃない。あれが帝王学ってやつか…。

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今月は笹本先生のデビュー作「妖精作戦」再々復刊の最終巻「ラスト・レター」と山本弘先生の「輝きの七日間」が出るので残りはそれで…と考えていたのですが、なんか輝きの七日間ほんとに今月出るの? みたいな状態になっているような。
大丈夫なのかしら…。

Voyager 2012.11.11

11月 12th, 2012 No Comments »

■FINAL FANTASY XI Presents Music Live ~Voyager 2012.11.11~
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/773/live.html

船の上での開催となった、FF11公式アレンジバンドNanaa Mihgo’s(ナナーミーゴス)4回目のライブステージ。昼の部に当選したので行って来ました。FINAL FANTASY展はチケが取れなかったため、ウチにとっては緊急ライブin池尻大橋2.5D以来3回目の現地参加となります。


celebrity 2乗船前。船の中から桟橋に聴こえて来るBGMがマウラ・セルビナで、いかにもこれから乗船します的な雰囲気が出ていますネ。移動手段も乏しかった駆け出し冒険者の頃を思い出すなあ。
定員110人のところを当選者は130人。このうち半数分相当は先着順で席があり、残りは立ち見。プロデューサーの松井さんもご家族連れていらっしゃってました。うわー松井さんこんな間近で見たの初めてだよ。


構成は前半が無印FF11時代に作曲を一部担当した谷岡さんのピアノソロ、後半がナナーミーゴスの、いつも通りの2部構成。前半にはMCとして室内氏も登場です。

セットリストをメモしてないんでうろ覚えですが、曲はイベント名にちなんでマウラ-セルビナ航行船で流れる「voyager」からスタート。ロクな打ち合わせもない無茶ブリは健在で、秋にちなみサティ風アレンジで闇王戦「Awakening」や、お客さんからの要望で一足早いクリスマスアレンジで天の塔「Heavens Tower」などを披露。他には昨年のクラシックコンサート「ヴァナコン Anniversary11.11.11」でも演奏していた「Main Theme – FINAL FANTASY XI Version」など。


前半もそろそろ終わりということでラストに「天涼囃子(夏祭りイベント用BGM)」を演奏していたところ、後ろから変な音と誰かきたー! …その正体はお馴染みナナーミーゴスメンバーの1人・伊賀さん。手に持っている2つの楽器は私物だそうで、煮詰まったら気晴らしで鳴らしているみたいですよ。家の中でピーヒャラしてんのか…。


この隙に場面転換を進める作戦で、後半のナナーミーゴスライブへ。左から伊賀さん・岡部さん・水田さん。今日の岡部さんもめちゃくちゃかわいい! 水田さんの事前仕込みも、準備期間のおかげかとても力が入ってます。毎回演奏している曲も新鮮な気分で聴ける素晴らしさ。


新たなレパートリーとして、プロマシアミッションエンディング曲「Distant Worlds」をバラードアレンジで。あとはいつもの「Ronfaure(ロンフォー”レ”)」もお客さんの手拍子を交えたりしつつ計5曲ほど。つか、ほんとはロンフォーレじゃなくてロンフォールだと岡部さんも知ってるだろうに、敢えてロンフォーレと言ってくるのは「もうそういう事なので」って事ですか!? ゲームへの地名変更パッチまだー?w

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そんなこんなで、横浜港からベイブリッジを越えて周遊する2時間のライブはあっという間に終わりの時間がやって来てしまったのでありました。あいにくの天候ではあったものの、船の上で演奏を聴くという経験や今回初めてネット配信されないライブだったのもあり、その希少性にとても満足度は高かったです。いやー本当に楽しかった。


来場者記念品は過去ライブを音源化したサイン入りCD。ジャケ裏は「Mog House」の楽譜が4分割されたもののどれかが印刷されています。イベント終了後、参加者同士が楽譜を見せ合う場面も。

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ちなみにパーティ目的クルーズ船貸し切りってお幾ら万円なのかしらと船内のパンフを見たところ「借りるだけなら実はあんまり大した事はない」ようで。今回の船で100人確保出来るなら1人あたり6,000円強、50人以上確保なら8,000円強だったかな。大規模で何かするならこういう手もあるのだなとひとつ勉強になりました。

次回5回目ライブは12月13日に渋谷セルリアンタワー東急ホテルで開催される「岡部まち×Nanaa Mihgo’s winter party!!」。ここでも新レパートリー披露だそうですよ。もちろん予約済。平日だと後で気付いたけど、まあ大丈夫だろ何とかする。
そもそも6月のヴァナフェス限定だったのが好評を博して活動継続が決定したナナーミーゴス、その精力的な活動に今後も目が離せませんね。来年はナナーミーゴス関係ない岡部さんの演奏も聴きに行きたいなー。