8月の読書

8月 29th, 2011 No Comments »

例によって今月最後の本に取り掛かったので1ヶ月分の総括。

■一九八四年(新訳版)/ジョージ・オーウェル
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/310053.html
■シュレディンガーのチョコパフェ/山本 弘
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20914.html
■ソードアート・オンライン8 -アーリー・アンド・レイト-/川原 礫
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-870733-6/
■魔法科高校の劣等生(2)/佐島 勤
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-870598-1/
■特異領域の特異点/範乃 秋晴
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-870742-8/
■小説版 魔法少女まどか☆マギカ <上・下>/一 肇
http://www.nitroplus.co.jp/goods/book/book_2346.php
■果しなき流れの果に/小松 左京
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=1623
■復活の日/小松 左京  ←イマココ!!
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=1588

9冊3510頁(予定)。とは言っても、一九八四年は7月の初めからちょこちょこ読んでは間に別のを挟んで結局今月になりようやく読み終えた感じですので、実質的には先月も今月も3000頁くらいな気がしますが。

一九八四年:
「完全に外界を遮断しその内にてあらゆるコントロールが出来てしまうのならば、それは1つの宇宙であるとさえ言える」という提案は60年を経てもなお通用する、大変な名著であります。様々な作家やクリエイターがこれに影響を受けているのは知っていても原典を読んでいなかったので「ああなるほどなあ」というのが読後の第一印象でありました。
60年後が「こんなのは過去の妄想ですから」と言い切れない世界情勢なのは情けなくもありますね。これに近い事をやっている・やろうとしている国はまだ有るのですから…。

魔法科高校の劣等生:
1巻での印象が覆される事はありませんでした。ウチ的にはここで打ち切り。
達也が強過ぎて周りの登場人物の必要に疑問を感じます。妹の深雪も兄の足を引っ張っている以上の存在ではなく、殆ど達也が話を動かして達也が話を片付けてしまっていてバランスが大変悪い。設定も相変わらず量だけで、しかも著者がドヤ顔で設定をひけらかしているウチの嫌いなタイプの本ですね…。
これのどこに3000万PVを叩き出すパワーがあったのだろうか。

特異領域の特異点:
世界を一変させるような大風呂敷を広げるなら当然それに伴う社会情勢の考察や描写も必要な筈ですが、そこがごっそり抜けています。「ハヤカワで出てもおかしくない」という評は明らかに過大で、こんなのハヤカワで出したらお偉方にめったくそに叩かれると思いますよ。
かといってラノベ読者相手にしている割には難しくない事を過剰に難しく表現しているきらいがあり「一体どの層を相手に書いたのか」が不明瞭。世界観の補填は続刊にてフォロー出来るにしてももうちょっと読ませる対象をはっきりさせるなりした方がいいんじゃないんですかね。
つうか「アトリウムの恋人」もそうだったけど、世界観がデカいのを無理に1巻でケリつけさせる風習どうにかならないんですか。テーマ的に気になって読むもそれで台無しになってるのが多いんですけど…。

小説版まどか☆マギカ:
TVに極めて忠実なノベライズだけどそれ以上ではない。そして情景描写が足りてないのでTV見てない人には多分辛い。半年前を思い出したい方のみにおすすめ。
ウリは「まどか視点で綴る物語」なんですが、途中でやっぱりほむら視点が混じってしまい余計に「まどかとほむらの物語」が強調されてしまっています。徹底するかと期待していただけに大変残念で、物語の構造上仕方なかったのかも知れないけど徹底しようがなかったのなら5人の視点をそれぞれやった方がまだスッキリした様に思うんだけどなあ。
まどか視点になったおかげで近しい人物…さやかの掘り下げが多少行われたのが唯一の救いか。

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なお9月の読書は基本的にはお休みです。
今の自分に「読書数をこなす」のは確かに必要な事だけど数読んでりゃいいのかってーとそれもちょっと違って、整理や休息が追いつかなくなってしまっては本当に読んでいるだけになってそれじゃ意味ないのです。7月辺りから危機感を覚えつつあったので一度この辺で。
10月は元通りになる予定です。

アーリー・アンド・レイト

8月 11th, 2011 No Comments »

■ソードアート・オンライン8 -アーリー・アンド・レイト-/川原 礫
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-870733-6/

4ヶ月に1回のSAO新刊。
前回はアルヴヘイム・オンライン(ALO)に実装されたアインクラッド城でのお話でしたが、今回はALO内の “コピーされた” 方ではなくオリジナルであるソードアート・オンライン(SAO)のアインクラッド城が舞台の短編がメインでございました。片方はありえない筈の殺人事件を解決するお話。もう1つはSAO正式サービス後デスゲームを宣告されてすぐの、キリトがまだLv1だった頃のお話。

ウチがSAOを強力に支持する理由は、登場人物の行動理由や信念がMMOプレイヤーから見て非常にリアルに描かれていると感じられる点にあります。
それまで仲良しだったグループが思い掛けないレアドロップに巡り合った事をきっかけに人間関係が崩壊とか、中堅もしくは一般平均程度だったプレイヤーがトップ集団に認められ入るために血眼の努力をするだとか、知ってる秘密を外に教えないだとか。MMOっていうのは特にエゴが衝突しやすい世界で、どれもそこら辺でよく聞く話ですしウチがそういう場面に出くわした事だってあります。それは時に嫌な思い出に繋がる事もあるんだけれど、そういう所を正面から書いているからこそ好感を持てるのです。

加えてSAOでの「ゲームで死んだらリアルで死」という恐怖により、ゲームでありながら本気で生きなければいけなくなったその緊張感とエゴの衝突の要素が合わされば、もうこの話は面白くなって当然なんですよ。ウチもどちらかと言うとゲームを「ゲームだから」「暇潰しに」という理由をつけて逃げたくはないタイプなので「そうはさせねえぜ?」というSAOゲームデザイナー茅場晶彦の起こしたこの騒動は、手段こそ卑劣なれど内心「よくやった!」と共感したものでした。現実世界からファンタジー要素を完全隔離するナーヴギア及びVRMMOという発想を含め、SAOはシチュエーションの構築が見事ですね。
死んでもホームポイントに戻れるALOでの話も華やかで嫌いではないのですが、やはりSAOが舞台だと抜群に面白いなと再認識した9巻でした。弱い時代のキリト君も見れましたし。

ただMMO方面には造詣の深い著者ですけれども、事件を解決するミステリー的な方面はいささか分野外で弱いようです。ガンゲイル・オンライン(GGO)における死銃事件も今巻での圏内事件もそうなんだけど、犯人の動機がそれはちょっとどうなんだろうという詰めの甘さを感じます。ネットゲーム部分が非常によく描けているだけに凄い引っ掛ってしまい、このシリーズの欠点というか弱点って多分そこだけだと思う。

次巻はいよいよ第4部・アリシゼーション編。
予告は2012年春ってなってるけど…いつもの流れなら今年中には出るの、かな?

それからのヴァナディール[夏休み直前特集編]

8月 10th, 2011 No Comments »

blogでは5ヶ月ぶりとなるFF11進捗のお話。最近FF11絡みの日々の話題はgoogle+に集約させつつあり、今エントリはその総集編にあたります。
3/8時点との対比で書いて行きますのでそちらも併せてお読み下さい。
 
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▼持ちジョブ
null  
[3/8]吟遊詩人・白魔道士・召喚士
[8/9]赤魔道士・踊り子を追加し5ジョブ体制へ

左が赤魔AF3一式、右が踊り子AF3一式。
「ジョブが増えると指数関数的に装備集めが大変になる」からと5ヶ月前の自分言っていますね? 今もそう思っていますが、幾つかの仕様変更やモグボナンザ(FF11版numbers)に助けられ色々見込みが見えて来た事によりこの様になりました。やはり狩人は永遠の放置ですけども。



左が赤魔、右が踊り子。
どこでも居ると助かる詩人・白魔、近寄るのが危険な敵相手にはペットジョブである召喚士、アビセア外で移動の激しいコンテンツでは赤魔が活躍、ソロに強い踊り子ジョブと概ね色々な場面に対応出来るバランスの良い状態になっているかと思います。
 
AF3(エンピリアン装束)

[3/8]詩白召が全部位+1まで完了、詩人足のみ+2
[8/9]詩白赤踊が全部位+2まで完了、召喚手のみ+1

超大詰め。
+1強化の為の型紙集めに比べ、+2強化に必要な五行素材は大抵「NMを倒して準備→上位NMを倒す」というのを2段階もしくは3段階要するので手間が掛かります。
7月中旬くらいまでは余り良い進捗ではなく全部位+2コンプなど到底夢物語だったのが、身内活動の変化・ウチが踊り子を上げて下準備だけならある程度1人で出来るようになった事(本戦はいつもLSの皆様にお世話になっております)・面倒臭がらず野良の討伐募集/shoutに積極的に乗る意識の変化等があり、進行速度に劇的な変化が訪れました。何とかなるものですね。野良参加はもっと早くからやっとけよって感じですけど、いつもの悪いクセで重い腰が。
夏休み中には最後の1つも片付けたいものです。

メイジャンの試練

[3/8]両手棍氷召喚維持費マイナスルートのみLv90まで完了
[8/9]両手棍風召喚維持費マイナス、両手棍ケアル回復量up、短剣回避強化ルート2本分を追加終了

両手棍は当初の目標にあったもの。白魔のケアル回復量up装備収集も上限の50%を達成済。予定になかった短剣は踊り子のソロ活動に欠かせないため。次のLv上限開放までやや間があるので、召喚用に両手棍ペット魔法攻撃力upルートを近く始めるかも。
“第3の最強武器群” エンピリアン武器ルートは全く予定していないというか、持ちジョブ的に無くて困らないかと…。ウォークオブエコーズで貰えるコインが必要数貯まれば弱い方のエンピリアンWSを修得してもいいかなとも思うけど成り行き次第かなあ。優先度は低いです。

▼アサルト-ナイズル島踏破指令

ウチが休眠の切欠になった拡張ディスク「アトルガンの秘宝」時代のコンテンツ。ナイズル実装時既に居なかったので当然踏破数0層のままでした。が、今から進めたいという方が知り合いに数名いらっしゃったので便乗して定期的に通っています。現在の踏破は90/100層。
ジョブ別武器も踊り子以外は拾い済。100層まで記録し終えたら神器クエ始めてミシックWS修得を始めよう。

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長期休眠復帰組が怖いのは休眠中に実装されたコンテンツや装備の時流に乗れない事です。MMOのコンテンツは水モノで、乗り遅れると同目的の方が当然減りますから引っくり返すのがその分困難になります。
休んでいたのも復帰したのも自己責任、自分の立場は理解し目標は常に低くしていたつもりです。3月エントリまではそれがそこかしこに滲み出ていたと思います。
それが小さい目標を立てそれを少しずつ片付けて行く内に時間と新しい目標への猶予が生まれ、「まだ出来る事があるのではないか?」の積み重ねが今回の進捗に至っています。細かい所を見れば色々酷いし覆せない部分も依然として多数残ってはいるけれど、少なくともアビセアについては概ね「もはやそんなに酷い状態ではない」と思いたいところです。

関わってくれた人達全てに感謝を。これからもっと恩返しが出来る事を目指して。