横浜に女神の歌が響き渡った日──Walküre 2nd LIVE「ワルキューレがとまらない」

1月 30th, 2017 No Comments »

■マクロスポータル
http://macross.jp/
■戦術音楽ユニット・ワルキューレ 2ndLIVE「ワルキューレがとまらない」
http://macross.jp/delta/walkure/livepage.php
▼【前回記事】今再び始まる、共に成長する物語──Walküre Attack!(2016/08/14)
http://amytis.main.jp/blog/?p=4751

初めて「いけないボーダーライン」を聴いた時。
その声が収録時14歳という、マクロスシリーズ歴代最年少歌姫の声によるものと知った時。
とてつもないことになる予感を覚えた。

そして川崎のフリーライブで驚異の歌唱力を目の当たりにし、1stライブツアーでは5人によるノンストップかつ複雑なコーラスワークが織りなす圧巻の歌声とパフォーマンスの直撃を受けた。
あまりにも強烈な印象。その上で2ndライブに行かない等という選択肢は到底ありえない。
ワルキューレを信じて横アリに来たのだ。



1日目。
会場に入るとステージはWの形に階段が組まれている。上を見れば照明の鉄骨もWの形になっている。
前中後と3つに分割されたセンターブロックで、席は後方センターの前から2列目真ん中。ステージから近いとは言い難いものの、横アリ自体そこまで大きさを感じる施設ではない。見る分には特に問題はなかった…が、開演間近となった時スタッフが柵を観客席側に寄せ、コの字型に幅広の通路が形成される。その幅広通路からの距離は約3~4m。
1stライブツアーではzeppという会場の都合、トロッコはなかったのだ。マジか。マジなのか。


間もなくステージは開幕を告げる。「ヴァールシンドロームを抑えるためのワクチンライブとして地球にやってきた」というコンセプト自体は、前回と変わっていない。作中同様美雲とフレイアによるダブルセンターが歌唱力をもって体現されていることも、また全員がCDと同じコーラスワークをそのまま織り上げるのも変わりない。今回ライブタイトルが「ワルキューレがとまらない」となっているが、そのステージングがほぼノンストップであることも前回時点で既に完成されていたものである。
過去にワルキューレのライブに参加したことがなければ、これらの要素だけでまず度肝を抜かれることだろう。去年の8月の自分がそうだった。だが今回はそこから先へその全てが、大幅にパワーアップしていた。

まず楽曲数、公演時間は共に前回の1.5倍以上となった。セットリストは挨拶を兼ねた「ようこそ!ワルキューレワールドへ」から始まり、直後「Hear The Universe」で一気にトップスピードへ。そのままの勢いで、2クールアニメにしては異様に多い歌曲群のΔオリジナルに関しては殆どを披露している。特に序盤においてはエースボーカルJUNNAちゃんにかかる負担のキツい曲が続いたが、それでも彼女は全くブレることもなく歌い上げ続けた。なんということか。ポテンシャルが恐ろしいどころではない。
若干増えた気がするMCも本当に若干でしかなく、かなり少ないことには変わりはない。休む暇は殆どないようなものだった。そして休めないのは観客や演者だけではない。今回は西脇辰弥氏をバンマスとした4名による生演奏が加えられており、歌曲がノンストップで進行するということは演奏する側までもが休めないということだ。正気の沙汰ではないとまで言われるコーラスワークが難しければ、これを生演奏で行うことも強烈に難しい。
そんな圧倒的なパフォーマンスが開幕から繰り広げられていく。

ライブは幾らか進み、中盤ではスクリーンにハインツが映し出され、高らかな歌声が会場に響き渡る。
ワルキューレメンバー着替え中の演出かと誰もが思っていただろう。しかしそんな生ぬるい展開で済むわけがないのがワルキューレ2ndライブ。なんとハインツの歌を担当するメロディー・チューバックさん本人が登場した。キャラクタが映し出されている時からずっと生声だったのだ。あれって本当にそのままあの声なんだな…と思わず聴き惚れる。
トロッコは途中、ワルキューレ全員・マキナ・レイナ/マキナ・フレイアで計4回ほどやって来た。センターとは言え後方だった席が一瞬にして神席へひっくり返る。あの圧倒的歌唱力を備えた5人が目の前に。大阪まで遠征したあの時よりもっともっと近く。夢かと思った。大変な席を引いたと思った。

そのまま駆け抜けアンコール。アンコール前の掛け声が長引かない内にハヤテ役内田雄馬さんとミラージュ役瀬戸麻沙美さんが登場し、場を必要以上に盛り上げやっぱり休めない。インメルマンダンスも披露する旺盛なサービス精神だ。
そんな一幕の直後、会場のボルテージは更に突き上げられる。中島愛さんが登場、フレイア&ランカ・リーによる星間飛行デュエットが実現したのだ。実は「もしかして中島愛さんが来るのでは?」との予想はチラホラ聞こえてはいたものの、願望めいたものであり本当にやって来るとは自分は正直思っていなかった。憧れの人とのデュエットは声質も息もぴったりだった。
歌ハインツに留まらないサプライズ、これがワルキューレ2ndライブ。初日から何ということをしてくれたのだ。
泣いた。


全28曲約3時間半。余りにも強すぎるパワーとセットリストに1日目でこちらの喉は半壊。もちろんAXIA披露後はありったけの声で「メッサーー!!」と叫んだりもした。

夢のような時間があっという間に過ぎる。でもまだ明日がある。
元々この2ndライブは1日日程だったところが拡大され2日目が用意された経緯があったが、正直1日目でサプライズを出し切ってる感さえあった。明日はゲストどうするのだろうか。これ以上があり得るのか。出るなら誰が?
期待を胸に横アリを後にする。


▼1日目セットリスト
01.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
02.Hear The Universe
03.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
04.NEO STREAM
05.Absolute 5
06.LOVE! THUNDER GLOW
07.いけないボーダーライン
08.ジリティック♡BEGINNER
09.おにゃの子☆girl
10.Silent Hacker
11.ワルキューレのバースデーソング
12.God Bless You
13.風は予告なく吹く
14.涙目爆発音
15.AXIA~ダイスキでダイキライ~
16.GIRAFFE BLUES
17.オーラ・サーラ~光る風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
18.ザルド・ヴァーサ~決意の風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
19.僕らの戦場
20.Walküre Attack!
21.破滅の純情
22.絶対零度θノヴァティック
23.一度だけの恋なら

En1.星間飛行 (GUEST:ランカ・リー=中島愛)
En2.ワルキューレがとまらない
En3.愛・おぼえていますか
En4.恋! ハレイション THE WAR

WEn.ルンがピカッと光ったら





2日目。
前日の公演内容を知ってか、始まる前から会場の熱気とテンションが非常に高い。席はセンター中央ブロック通路真横。トロッコまでの最接近距離は昨日から更に半分。
この日は同行者がおり、また2日目だけ参加の知人が何人か居るのを知っていたので彼らのためにも一切ネタバレは控えていた。歌唱力から何から何まで、純粋に楽しんで欲しいため。

1日目でもかなり高かった会場のテンションは、2日目は序盤から振り切れていた。メロディー・チューバックさんはこの日もゲスト参加。同じく2曲を披露する。が、13曲目まで変更のなかったセットリストがここで変わり、14曲目で涙目爆発音が飛ばされたことに違和感を覚える。順番を入れ替えただけか?
JUNNAちゃんが単独で出て来て星の歌を歌い始める…と思ったら、その後なんと声の美雲を担当する小清水亜美さんが登場、ここにW美雲の歌唱が実現してしまった。小清水さんは美雲同様に青いメッシュを入れる気合の入れ方である。

「こんなのありかよ…なんだそれ…」と狼狽えるも束の間、ストーリー上美雲と入れ替わる形でワルキューレを脱退しOBとなったクレアこと日笠陽子さんまでもが飛び出して来た。衣装は現ワルキューレメンバーとお揃いだ。
そのまま歌いだした。さっき飛ばされていた涙目爆発音を今日はクレア入りの4人で披露する。日笠さんも他3人と息があった振付を見せる。この1曲のために衣装が用意され、振付の練習をしたというのか。本当に意味がわからない。
これには完全にやられた。あまりのサプライズに、自分はその場に崩れ落ちた。


アンコール前では昨日の2人とは違って、空中騎士団の面々が登場。
「おのれワルキューレ!」とか言いつつちゃっかりTシャツはワルキューレであり、応援までする始末である。面白すぎてとても休ませてなどくれない。
ここでひとつ書いておかねばならないことがある。1日目と2日目でアンコールの掛け声が変化していた。1日目はアンコール前が「アンコール!」で、Wアンコール前が「もう1回!」。2日目は「アンコール!」と「ワルキューレ!」に変化していた。

マクロスFとの大きな違いに、今回はユニット名が最初から付いているという特徴がある。登場人物が何かする、ではなくユニット名を設けられているということはそれが話の軸になっているということだ。この存在は非常に大きく、TVシリーズ最終回のサブタイトルも「永遠のワルキューレ」となっている。マクロスΔはロボットものという伝統を維持すると同時に、ワルキューレを軸にした物語なのだった。
そのユニット名をみんながコールしている。ユニット名がつけられた意味を観客が形にしている。最高だった。
残りの歌曲も5人は万感の思いを込め歌い上げる。今後の展開を発表し、2日間に渡る全行程が終わった。
喉は全壊に近い状態となっていた。


▼2日目セットリスト
01.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
02.Hear The Universe
03.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
04.NEO STREAM
05.Absolute 5
06.LOVE! THUNDER GLOW
07.いけないボーダーライン
08.ジリティック♡BEGINNER
09.おにゃの子☆girl
10.Silent Hacker
11.ワルキューレのバースデーソング
12.God Bless You
13.風は予告なく吹く~Freyja Solo~
14.AXIA~ダイスキでダイキライ~
15.GIRAFFE BLUES ~Kaname Solo Requiem~
16.オーラ・サーラ ~光る風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
17.ザルド・ヴァーサ ~決意の風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
18.ルーチェット・アルカーン ~星の歌~ (GUEST:美雲Δ小清水亜美)
19.涙目爆発音 ~with Claire~ (GUEST:クレアΔ日笠陽子)
20.僕らの戦場
21.Walküre Attack!
22.破滅の純情
23.絶対零度θノヴァティック
24.一度だけの恋なら

En1.ワルキューレがとまらない
En2.愛・おぼえていますか
En3.恋! ハレイション THE WAR

WEn.ルンがピカッと光ったら



紛うことなきスーパーライブであった。
ワルキューレの5人が一堂に会したのは2016年の3月だったそうだ。そこから5ヶ月であの衝撃の1stライブツアーを成功させ、10ヶ月でこのスーパーライブを両日成功に導いている。
あの5人の歌唱力とパフォーマンスは本当に凄い。昨今、キャラクタを演じる方がそのままライブを行うハードルが上がり続けていると感じるが、その上限値を更に押し上げてしまったとさえ言える。初めて聴いた時に感じた可能性は、思っていたより遥か上空へと飛んでいった。そして今回はそれを支えるバンドやゲストまでもがあまりにも強力過ぎた。

ワルキューレの集大成ここにあり。このスーパーライブを大成功に導くまでの彼女らの成長を、都度都度見ることが出来たのは幸せ以外の何でもない。
ワルキューレを信じて大阪に飛んだし横浜にも来た。そして信じた以上のものをまた見せてくれた。
可能性を信じて本当に良かった。



今回2日目の模様は映像収録されており、後日単独で円盤化されることが発表されている。1stライブツアーはダイジェスト版ながら、3月のTVシリーズ円盤9巻に収録されることも発表済だ。
安野さんが言ったように、確かに熱そのものは会場に居る人達でしか共有出来ないものかも知れない。しかし映像から飛び出るパワーに何かを感じることは出来る。
初代から30年以上を経てなお、時代の先端にあり続けるマクロス。最新世代にのしかかるプレッシャーは想像を絶するものだろうに、それでも今まで以上を体現していくワルキューレ。

銀河最強、ここにあり。その凄さを円盤を通じて感じて頂きたいと思う。
女神の歌は確かに実在したのだ。

今再び始まる、共に成長する物語──Walküre Attack!(2016/08/14)

8月 18th, 2016 No Comments »

■マクロスポータル
http://macross.jp/
■戦術音楽ユニット・ワルキューレ 1stLIVE in zepp「Walküre Attack!」
http://macross.jp/delta/walkure/event.html
▼『マクロスΔ(デルタ)』関西でワルキューレが大熱唱! 1stワクチンライブ&CD発売記念イベントより公式レポート到着
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1471239073

2016年8月14日。東京有明はコミックマーケット90の最終日。
そんな日に大阪へ遠征を決めることに悩みは殆どなかったと思う。マクロスの歌姫は作品と共に成長することを知っているからだ。

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遡ること8年前。
マクロスF放映中の2008年5月、歌シェリルことMay’nさんは浜松町文化放送サテライトプラスでミニライブを開催。元々歌手活動経験があり、その歌唱力で強烈な印象を振りまいていたことを受けて、このミニライブはサテライトプラスイベント史上最高の集客を記録した(当時)。そこそこ前の方で見れたけど大変な人出だったことをよく覚えているし、今でも浜松町に行くとあの時のことを思い出す。一方ランカ役として5000人のオーディションを勝ち抜いた中島さんはインストアイベントからスタートし、本当にミカン箱の上に立って歌っていた。
それから5ヶ月。TVシリーズ放映を経てギャラクシーツアーFINALが開催されるまでに、中島さんはかなりの努力をした。パシフィコ横浜でステージに立つ2人はそれぞれ違った魅力を持つ同格の存在として確立され、これが超時空シンデレラかと思わせるだけの物語をアニメ内外で体現し、体験させてくれたのである。

マクロスFはその後何度もライブを開催するほどの人気となる。しかし “共に” 成長するリアルタイムでライブ感のある体験としては、放映当時および放映直後だったギャラクシーツアーFINALまでになるだろう。それと同じことが8年ぶりに帰って来ている。今マクロスΔはTVシリーズ放映の真っ最中で、共に成長する体験は放映期間中である今しか出来得ない。
公演の中では自宅から最も遠かったが、遠いも近いも関係はなかった。

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さて、マクロスFがライブ前にイベントを行っていたように、マクロスΔも5月にイベントを行っている。それがラゾーナ川崎でのミニワクチンライブだ。上の写真がその時の開演直前の様子であるが、マクロス人気がFを受けて今の世代にも繋がったこともあり、この日は3000人位いるのではという凄まじい集客となった。そこに歌美雲・JUNNAちゃんとフレイア役の鈴木さん2人だけを立たせる、というのは素人目に見てもかなりキツい。2人とも商業デビューはマクロスΔが初めてだし、こんな大勢を前に頼るベテランがステージにいない。

そのような展開だったので、やはり最初は2人とも緊張してしまって思ったように声が出なかったようだ。だが持ち前の度胸で早々にJUNNAちゃんが立ち上がる。CD収録レベル以上を生で出せている15歳という衝撃は相当なものであった。どうか想像して欲しい。本当に目の前であのままなのだ。
つられるように鈴木さんも調子を取り戻していく。そしてこの美雲がフレイアを引っ張り上げる構図は、TVシリーズ序盤に近い構図でもあった。作品中では話が進むにつれ、引っ張りあげられるフレイアから美雲とのダブルセンターに立ち位置が変わっていく。8~9月に控えるライブツアーでも果たしてそのようになっているのか。個人的な注目はそこにあった。



ようやく本題に入る。2016年8月14日大阪公演。
圧巻であった。5人揃った初めてのステージはライブの完成度的にも観客の盛り上がり的にも大成功だったと言い切って良い。
2曲目で鈴木さんが登場して歌い出した時、これを待っていたんだ! これを見るために大阪まで来たんだ! と確信した。鈴木さんがかなり上達していたのである。元気と明るさはそのままに力強さと自信が備わって、美雲とのツートップが目の前で具現化されていた。川崎のような立ち上がりの弱さもない。ライブは序盤からしてフルスロットルで盛り上がって行く。

しかし何か様子がおかしい。全然休まない。
最初にキャラクタとしての自己紹介はあったものの、中の人としての紹介はおろか間にMCすら挟まない。歌い慣れ踊り慣れしているグループならともかく、(5人としては)初めてのライブなのに休みを挟もうとしないのはおかしい。
3曲目ですらMCが入らない時点で気がついた。歌をやめるとヴァール化が進行してしまう。だから歌い続けなければいけない。ヴァール化を鎮圧させるために地球にやって来たという、そのコンセプトに徹しようというのだ。
言うほど簡単な話ではない。振付も川崎時点では「それっぽい」感じでしかなかったのに対しワンマンライブでは東山さんを軸にきちんと仕上げて来ており、その上でコーラスワークを5人とも全く崩さない。このコーラスワーク、当初ライブ用に簡略化するつもりだったようだが、5人のたっての希望によりCD通りの再現としたそうだ。技術体力どちらを見ても厳しい中で力強さを失わず進行させていく様子に、確信は驚嘆へと変化していく。
ステージへの投影映像も作中のものを巧みに織り交ぜていく。特にAXIAではメッサーが死に至るその瞬間までを映像で流しながら手前でカナメ役の安野さんが歌い上げており、きっとあの瞬間は演者にも観客にもメッサーが見えていたことだろう。

そうして10曲ほど(!)一気に駆け抜けたところで、衣装チェンジのためか舞台から一旦下がる5人。するとそこへ間髪入れずにウィンダミアが強襲・宣戦布告し、4名登場するダンサーが怪しい動きと風貌でヴァール化の進行を演出する。ポイントはセリフで全然説明していないことだ。Δの歌と劇伴、そして踊りで演出していく様子はミュージカルっぽさがあり、このような合間の時間すらコンセプトに徹し全く無駄にしないのは恐れいった。早くワルキューレ戻って来てくれ、早くしないとヴァール化が一気に進行してしまう。
戻って来てからが凄かった。アンコール手前に並ぶ5曲、これらをまた一気に歌い上げる。勢いに乗った状態で受けるJUNNAちゃんの歌声はあまりにも凄まじく、zeppという箱では勿体ないような気さえするほど。しかしそれでも鈴木さんの追い上げ方が何より際立つ。一緒に立つ人がこの人だからという力が彼女たちを前へ上へと導き、途方もない可能性の扉を開いていく。
中の人としての自己紹介はアンコールでステージに戻って来てからとなる。実に2時間近くを経過しての自己紹介だった。



最後にスクリーンに表示された「鎮圧成功」の文字。
コンセプトに徹していたのは非常に気持ちが良かったし、観客もこのライブがヴァール化鎮圧を目的としていることをちゃんと理解していた。だから客層が往年のファンから若い女の子までかなり幅広くても、一致団結して大体同じ方向を向いて盛り上がれていたし、声の揃った爆発力の凄い歓声になっていたのだと思う。マキナ役の西田さんは音程こそ全く外さないながら緊張から序盤で声量に苦労しつつも、中盤前にはそれも払拭。5人が全員CD音源以上の実力をステージ上で発揮するに至っており、正直鎮圧どころかパワーが凄すぎて歌で死にかねないようなライブだった。
地球最初のワクチンライブと、この熱量を目にすることが出来て本当に幸せだった。


名古屋や東京、追加公演のチケットを取れている人らは期待して良いと言い切る。また今回、倍率の高さにチケットが取れていなくても今後5人で歌う機会があったらぜひ見て欲しい。そしてJUNNAちゃんの歌声の力強さに度肝を抜かれ、鈴木さんの伸び代に驚愕し、5人のチームワークとハーモニーを体験して欲しい。彼女らの歌声はCDなど音源化された際にある程度スポイルされてしまっている。本当の力強さは生でないとわからない…そういうものを秘めた5人だからだ。
あの力強さは印象が劇的に変わるだろう。

今まさに新世代のマクロスが、歌姫と共に成長している。その様子をまた見ることが出来て非常に嬉しい。2ndアルバムも発表され、2ndライブがあることに期待したい。
可能性の空は無限に広がっている。

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▼大阪公演セットリスト
01.恋! ハレイション THE WAR ~without Freyja~
02.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
03.僕らの戦場
04.NEO STREAM
05.ジリティック♡BEGINNER
06.おにゃの子♡girl
07.Silent Hacker
08.God Bless You
09.AXIA〜ダイスキでダイキライ〜
10.GIRAFFE BLUES
11.いけないボーダーライン
12.Walkure Attack!
13.破滅の純情
14.絶対零度θノヴァティック
15.一度だけの恋なら
16.ルンがピカッと光ったら
En.恋! ハレイション THE WAR

想いが導いた場所 ~ μ’s Go→Go! LoveLive! 2015 DREAM SENSATION!

2月 6th, 2015 No Comments »

前日に雪が降っていて「今年もか」と思うも、ライブ当日は見事な晴れ模様が広がる会場上空。
4回目のワンマンライブでさいたまスーパーアリーナという、途方もない挑戦だった去年。そんな不安を天候が象徴しながらもパワーで吹き飛ばしたのがあのNEXTライブであったなら、天候に極めて恵まれた中で開催された今年は「今はもうそんな所を問題にしているのではない」とでも言っているかのようだった。

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扉をくぐり中に入ると、μ’s史上最大のステージングがそこには展開されていた。
メインステージ正面に巨大垂直スクリーンがある。これ自体はなんら普通だが、そのすぐ左右に全く同じ大きさの垂直スクリーンがメインステージ上に並んでおり、更に鏡面加工されスクリーンとしても機能する斜めに設置された4つ目がその手前に存在した。4つ目も横幅は他3つと同じで、演者がスクリーンに囲われている度合いは今までと全く比べ物にならない。μ’sと言えば1stライブから、スクリーンひとつの真下で演者9人がアニメーション完全再現もしくはそれ以上のクオリティでシンクロパフォーマンスをする2次元+3次元=2.5次元感をウリのひとつとしてきた。そもそもそれ自体が演者にかなりのプレッシャーを与えているにも関わらず、今回はそこを強烈に強化しようというのである。
スクリーンひとつをとって見ても、今までで最も大きい。映像面において大きさというのは大きいという只それだけで力を持つもので、過去と比較にならないものを背負いながら立ち向かえるだけのエネルギーが今のμ’sに備わっていることを、スクリーンがその大きさで物語っていた。

スクリーンの持つ力は開演直後からその真価を発揮する。4つ目の斜めスクリーンを丸々水面を表現するために使用し、アニメ1期OPやアニメ2期での全国大会本選会場を再現する。そしてスクリーンの上を、9人を乗せたままリフトが斜めに移動し始める。彼女たちが水面に立っている…本当に一瞬そう見えた。大幅に強化されたセットによる演出やギミックが2次元サイドと3次元サイドの融合をかつてなき力強さで推進していくその様は、μ’sの登場するライブを何回も現地で見ているはずの自分にさえ圧倒される光景であったことを、1日目の1曲目から思い知らされることとなる。ダンスに強いμ’sのライブはその持ち味をそこに甘んじる事なく、次のレベルへと昇華させていた。
巨大スクリーン群はその後も様々な魅せ方を繰り出していく。「もぎゅっと “love” で接近中!」では垂直3スクリーンをそれぞれ3分割して9人を映し出す。最初は2次元、その後はカメラ9台を各演者にそれぞれ向けての計9分割。垂直スクリーンひとつで出来なくはないが、やや狭くてスクリーンの迫力は死んでしまうだろう。3つ同じ大きさを並べた意味が最もあったのは恐らくこの曲になるだろうと思う。

また、今回はカメラの追従が事前に恐ろしい精度で調整されていた事も記しておきたい。元からアニメーションとのシンクロパフォーマンスがウリであったのだからカメラもそれを意識したものにはなっていたが、生の公演を捉えるカメラじゃ限度があるよねという面があったのは正直否めない。しかし今回は、編集済である過去ライブBDよりも今ここで生で見ているカメラの移動やスイッチング精度の方がクオリティが高いという異常事態が起きていた。よほどカメラまわりに力を入れた計画を立てなければこんなものは成立しないし、カメラの追従だけで感動するライブ自体がそう数あるものでもない。
贅沢というレベルでは済まないほど綿密に計算されたステージングとその規模が、今回のGo→Goライブを象徴する一面であった点は間違いないだろう。これがあってこその、かつてない夢の2.5次元に融合される空間の実現。ライブが終わって何日経っても目頭が熱くなったりしてなかなか帰って来られない人が周囲に多発しているのも、ある意味当然ではあるのかな、という気がしている。自分とて例外ではない。

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「今回は今までと違う」点というのは、セットリストからも思い知らされた。
構築されたセットが全国大会本選会場を再現したものであるなら「KiRa-KiRa Sensation!」からの「僕らは今のなかで」という2期クライマックスの再現をするものだろう、というのは容易に想像が出来るはずが、「僕らは今のなかで」は1日目の2曲目で早くも使われてしまい再現されない衝撃が走る。更に特別な曲として終盤への位置づけが半ば固定化されていた「Snow halation」が全体の2/3辺りと遥かに早く登場する動揺や、ワンマンライブ1日分としては初となる「ナンバリングシングル6曲全ては披露しない」など、明らかに “崩し” にかかっている点が随所に見受けられた。全ての始まりとなった「僕らのLIVE 君とのLIFE」でさえ1日目で使用されていない。一方で2期挿入歌に関しては1期終了直後であった3rdライブ同様にアニメと同じ登場順を守っており、どこまでが今まで通りでどこからが今までと変わるかの緊張感が、2日目終盤まで続いていく。

この “崩し” は必然だったのかも知れない。膨大な曲数を誇るラブライブ!というコンテンツにおいて今までがそうだったからと流れを頑なに変えなかったら、次々に登場する新曲が割を食うだけでなく、また先を読めてしまう事は必ずしも良い方向に寄与するとも限らない。彼女らは歌っていたではないか。壁は壊せるものだと、倒せるものだと。
ただし、崩しただけで終わらせないのもまたμ’sだった。1日目で披露されなかった「僕らのLIVE 君とのLIFE」「夏色えがおで1,2,Jump!」は、2日目の2~3曲目に登場。3曲目は1日目と2日目でセンターキャラが異なっており、照明を落としたシルエットの段階で会場がどよめいた。散々披露された既存曲であるにも関わらずである。
そして1日目で早々に使用されてしまった「僕らは今のなかで」は2日目で温存され、アンコール前に「KiRa-KiRa Sensation!」アンコール後に「僕らは今のなかで」の流れがここで遂に実現。アニメがアンコール間で着替えていたのと同様、ライブでの演者も衣装をチェンジ。そのために演目間のPV上映まで両日で内容が差し替えられていた。PV上の衣装変更後のシーンは恐らく数秒と無かったはずだが、ここに至るまで2日で計8時間近くをもって遂に解放されたカタルシスは決して忘れない。この後、ワンマンライブ史上初のダブルアンコールというサプライズさえも待っていた。

定番の崩しと溜めからのカタルシス、期待と不安の交錯具合は見事というしか他ない。1日目と2日目では楽曲のほぼ半分が差し替えられている。
しかしこれを今のμ’sが、両日とも4時間オーバーという長時間ライブで、メンバーの平均年齢も20代半ばを超えたかといった中で、それでもアニメーションとシンクロさせる凄まじい運動量を維持したままで対応するというのは「並大抵ではない」という表現では到底おさまらないほどの、一体どれだけの想像を絶する努力と練習があったことか。「倒れるかも知れない」と南條愛乃さんがMCで語っていたのは誇張でも何でもなく、本当にそういう状態だったのだろう。
「この9人でなければ出来なかった」という言葉の裏に繋がる絆の強さ。その絆が、この大舞台で彼女たちをライブの最後まで引っ張り続けた。

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綿密に計算された圧倒的な規模による演出、そして今まで以上の演者本人らの努力に裏打ちされたパフォーマンスにより強力に推進された2.5次元への融合は「Love wing bell」で真骨頂を発揮し、決定的なものとなる。
そこに居たのは飯田里穂さんでもなく星空凛でもなく、飯田凛としか言いようがない存在。これほど完璧なものがあるのかというほど2期5話そのもの。そんな存在をタキシード姿に身を包んだ5人が見守り、その中から久保ユリカさん演じる小泉花陽がエスコートし、センターステージへ向かう。これにはもう完全に参ってしまって、ライブのMC中に感動で泣いたのは今までも経験した事があっても、曲の最中に泣いてしまって声が本当に出せなくなるという経験を初めてした。日頃そんなに感極まって泣くタイプではないだけに、そんな自分に自分が驚く。でも涙は止まらない。友人の中にはブレードを振る事さえも困難なほど泣いてしまった人もいたと後で聞いた。

全てが高度に完成され融合されていなければ、出るはずのなかった涙。
これらを支え貫く骨として、全ての歌詞を畑亜貴さんが手掛けている事も今更ながらにその偉大さを感じる。今を前向きに生きる的なテーマで書かれる事が多いラブライブ!の歌詞は逆行性のないライブにも通ずるものがあって、アニメや歌を通して感じたことと今自分がリアルタイムで感じていることが心の中でごちゃごちゃにかき混ぜられる。
当たり前だがライブで歌詞は変わったりしない。元々その歌詞はそこにあって演出で増幅されただけに過ぎず、これだけ引っ張りだしても尚衰えることのないポテンシャルがラブライブ!の歌詞には元から存在していたことを、涙が教えてくれた。

**********

ライブとは、好きの再確認と知らなかった部分の新発見であると思っている。その点に関しては余りにも想像以上のリターンがあったには違いない。自分でラブライブ!が好きだとは意識していても、ここまでとは思っていなかった。
ただ、一方で忘れ物も。ライブが終わったら日常に戻るという、その切り替えるスイッチをどうもさいたまスーパーアリーナに置いてきてしまったらしくて、セットリストに沿って曲を聴き直したり脳内で再生されるたび、どうしても目頭が熱くなる。それが仕事中であっても、1週間近くを経た今でも。

夢の空間だった。DREAM SENSATIONのサブタイトルに偽りも誇張も全くなかった。
もう1回、日常にきちんとスイッチさせる方法をちゃんと作り直さないといけない。でも、ラブライブ!はまだ終わらない。更にこれ以上を目指すとして、次回ライブが会場で予告された。
次こそは本当に帰って来れなくなるかも知れない。でも、それでもいいかと思う。物語の力と人間自身の努力が生み出す熱量が心を底から揺さぶるのを知っているのなら、知らないまま過ごす人生よりかは、よほど幸せなはずなのだから。

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2日間で唯一楠田さんのためだけに1回だけ使われたリフトの話、楠田さんのダンス経験が生き映えに映えた「Dancing Stars on me!」、久保さんが「ご飯炊けたよー!」と炊飯器を掲げただけで驚異的な盛り上がりを見せた「好きですが好きですか?」、「Love wing bell」を終えてメインステージに戻る6人を逆光で捉え神々しいまでの映像を届けた撮影チーム、最終的にスタジアムのAゲートからBゲートまで殆ど繋がるほど届いたフラスタ、いつも気丈に振る舞う三森すずこさんが1日目最後のMCで見せた感極まる表情、3周も4周も周ったゴンドラ移動でファンと接近した時に互いが見せた今が最高という笑顔、μ’s初の七色に輝く電飾衣装で派手に暴れてから一転、凍りつくような青と白の輝きと随所で静止する振りをもって冬を一瞬にして体現させたBiBiの「冬がくれた予感」、コール&レスポンスの間を完全に掌握しアニメとファンが直でやりとりしている錯覚さえ覚えるほど良く出来ていたアンコールPV…。書きたい事は山ほどある。
書き切れる気もしないので、今直近の心境としては(打ち上げ的なものが今回はあまり出来なかったので)参加した友人らともっと話がしたい。

ありがとう。このライブを終わりまで導き支えてくれた、全ての人たちへ。

“NEXT” があることの強さ(4th report)

2月 15th, 2014 No Comments »

■μ’s →NEXT LoveLive!2014 ~ENDLESS PARADE~
http://www.lovelive-anime.jp/sp_4thlive.html

■3rd Anniversary LoveLive!



ステージから、観客席から溢れる圧倒的なパワーを「とんでもない何か」としか形容出来なかったあの3rdライブから約8ヶ月。μ’sは遂にさいたまスーパーアリーナ2days公演を実現出来るまでに至りました。

今もまだ夢を見ているような気がします。ラブライブ!はその1stシングルがオリコン初週わずか434枚、1stライブ直前に発売された4thシングルでも初週2400枚、アニメ化が決定し放映4ヶ月前に発売された5thシングルの時点ですらまだ初週3800枚という規模だったのです。横浜BLITZ(1400人)→TOKYO DOME CITY HALL(3000人)→パシフィコ横浜(5000人)までは、アニメ化での知名度上昇を考えればまだわからなくもない拡大推移だと思っていたんですね。それが一挙3倍×2日で動員数は6倍に。
凄い。凄いけどそれを埋める勢いがラブライブ!にあるのか。しかしどうやらその心配は杞憂だったようです。アニメ放映終了後で1.5万枚規模まで伸びていたシングル初週売上は、その後の6thシングル・スクフェスシングルにて続けて初週3.5万枚規模を記録、3rdライブのディスク化も初週売上がアニメシリーズBDの初週平均と変わらぬレベル。現地動員数が大幅に増えながらもライブビューイングは前回とほぼ同規模で実施され、更に今回は海外4カ国でのライブビューイングまでもが実現。
いやなんか、気がついたらとんでもないうねりになっていましたね。1年でこんなに状況が変わるんだなって。


規模だけでも想像がつかないのに、現地でどういうステージングがなされるかだなんてもっと想像出来ません。各所のインタビュウにおいても「そんな大きなステージで単独ライブとかイメージ出来ない」という声が演者さんからあったほどですし(リスアニ14.1など参照)。それを「この規模だから出来るお金のかけ方」で乗り越え、これからの未来の一端を提示したのが今回のSSAライブだったのではないでしょうか。

例えば両日冒頭の現地映像とCGの合成。ARっぽい、空を飛ぶステージに乗りながら観客の上空から穂乃果や海未が手を振る演出。μ’sはキャラクターとしての9人と担当声優としての9人で同じユニット名を用いていますが、その両方を同じステージの中で登場させるだけでなく更に現実の映像と演出までリンクさせる試みは、より2.5次元感が出せていて非常に良かったと思っています。今まではアニメをシンクロで流すか、会場の様子を中継するかくらいでしたしね。

また違う例としては1日目の7曲目「Anemone heart」。アリーナ最後方に現れた三森さん・内田さんを冒頭見失っていた人が多かったように感じています。それは観客の「μ’sと言えばフォーメーションダンスで魅せる」と思い込んでいたことのあらわれでもあるんじゃないでしょうか。その後もゴンドラで縦横無尽に9人は会場を動き回ります。実はこの縦横無尽な演出自体は初ではないのですが、この規模でやった点に大きな意味がある。だからこそ「硝子の花園」で目の前に南條さんや楠田さんが出現すると予想していなかったアリーナ両脇組の歓喜とかも半分発狂しているような大騒ぎっぷりになっていたわけで。最初からそういうステージだと想像出来たらあんなになっていないです。
会場での演者の移動っぷりについては1日目の方が大掛かりなものとなっています。


μ’sが今までウリとして見せてきたフォーメーションおよびダンス自体の精度もかつてない完成度に。リスアニライブ!-4の時点で、全員の統率された動きが3rdの頃とは比較にならないレベルに達しており「この完成度はヤバすぎないか」と同行した友人と顔を見合わせたものですが、SSA2日目にアリーナA列のサイドというかなり斜めから踊りを見て、より一層の衝撃を受けることに。斜めから見て、9人の動きに崩れが感じられない。
あのね、9人も居て斜めから見て動きが崩れてないって大変なことですよ。正面だけなら鏡を見るなどで各自補正出来ますが、それは平面としての補正です。斜めから見て崩れていないということは、9人が全員空間としての動きを把握出来ているということです。本当にどれだけの練習を積んだのだろう。

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ダンスの完成度だけでなく、演出の面でも多様性を大きく・数多く見せた今回のライブは、看板に違わぬ “NEXT” を感じる事が出来ました。演者さんの努力もさる事ながら、この規模のライブを「想像出来ないものから現実のもの」とし支えたスタッフ陣も素晴らしい仕事ぶりでしょう。カメラの捉え方なんかも今までとはその腕が段違いに良かったですしね。機材トラブルなどが若干あったものの、それはまあライブならではの醍醐味ということで。
次は今回見る事の出来た未来への可能性の一端が更に洗練されるものだと思います。未来がウチらを待っているんだ、そんなライブでした。

そして本当の驚きは最後の最後に待っていた。


スタジアムモード!? 15000人規模が25000人規模になるってことだよね!?
アニメ化された単一作品からのユニットでこの規模に行き着いたのって、けいおん!以来じゃないのか。「行けたとしてもこの辺だろう」という想像の壁を、またもぶっ飛ばしたその瞬間、3rdでSSA発表した以上の歓喜が会場に巻き起こったのをウチは決して忘れません。願っていれば届くってもんじゃないですから。もうこの発表以後はいい年こいた大人が大泣きでしたし、隣に居た初めて会った方とハイタッチしてました。3rdのLVでもそこまで感極まってなかったのに。
ここ一番で勝負に出る時のスタッフ陣の決断力には本当に頭が下がりますね。

これからラブライブ!は2期アニメが控えています。きっとまた音楽CDがいっぱい発売されるのでしょうし、かつてない大舞台に向けて今までに負けず劣らずの各種施策が待っているのだと思います。楽曲の質の高さだけでなく、演者の取り組みだけでなく、勝負に出るところも誤らなかったからここまでこれた様をウチらは見ているのですから。

ライブについては、次はセンターステージ制になったらいいなと思っています。センターステージ制で360度対応型に振りを作り直すところまで出来たら、それはステージが平面を維持しているアニメPVの追いつけない領域になるわけで、それが更なる2次元と3次元との切磋琢磨・相乗効果をもたらすのではないかと思うのです。PVやTVシリーズを引き受けている京極氏がμ’sライブを見てアニメ制作に一層力を入れた経緯がありますから、それをもう一度大きく飛躍出来るチャンスなのではないかと。

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打ち上げの幹事も3rdLVに続き今回もやらせて頂きました。多すぎてもお話出来なくて困るのである程度人数を絞った結果えらい濃いメンツになりましたが、とても楽しくてそんな会の幹事が出来た事を嬉しく思います。意図せず焼肉になったのはある意味で勝ち組でしょう。
またライブに先立ち1月18日に行った3rdライブBD鑑賞会についても、28人という大勢の方に参加頂きました。本当にありがとうございました。

一気鑑賞会にしろ、ライブ鑑賞会にしろ、打ち上げにしろ、きっと…いや、必ず次回がありますのでその時はまたよろしくお願いします。
次があるとわかっていることは、こんなにも幸せなことなのですね。

ラブライバーへと至る道

6月 27th, 2013 No Comments »

■ラブライブ!公式
http://www.lovelive-anime.jp/

前エントリで書けなかった続きです。
今やすっかりラブライバー、しかし最初からのめり込んでいたわけでも無条件で飛び込んだ訳でもなかったのです。むしろ当初はかなり懐疑的であったにも関わらず、これほど防衛ラインを突破されるコンテンツは近年珍しいパターンでありました。
その辺りを振り返りつつ「ラブライブ!って最近話題だけどどうなの?」という向けへの理解の一助にもなれば幸いです。

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■そもそもラブライブ!って何?

設定上は、生徒数減から廃校の危機に瀕する学校をスクールアイドル活動で学生集めて救うのが目的。
企画としては、ユニット名募集や次回シングルのセンター決定総選挙など、ファンがプロジェクトの方向性に介入出来る余地が多々存在する。
3年間の活動で発表した楽曲は50曲以上という本格的なアイドルプロジェクトで、アニメーションキャラ・担当声優による二軸展開でのダンスパフォーマンスも魅力の一端。
2013年1月~3月TVアニメ1期、2014年4月~TVアニメ2期予定。2014年2月にはさいたまスーパーアリーナ2daysワンマンライブ予定。

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■1stの頃(2010年8月)



殆ど全く見向きもしていなかったというより、目を向けている余裕がなかったというのが正しいところです。当時はアルトネリコのポータルサイト運営がまだ続いており、旧FF14がサービスイン目前(発売後園芸R50カンストまでプレイ)、アイドルマスターの2が発表されたとかそういう時期でした。ウチはあんまりいっぱい手を広げられる方じゃないんです。
企画開始とCD発売の報は見た記憶がありますが「電撃G’sがまた女の子だらけの新しい企画始めたか」以上の印象ではありませんでした。担当声優も公開されていませんでしたし、どことなく絵がやぼったいのも興味を惹かれなかった一因であったように思います。
この時期で既に目をつけていた先人ラブライバーは本当に凄い。


■2度目のスルー(2011年秋~2012年冬)



次に目に留まったのは、シングル3rd~4thの頃。
この辺りから絵のやぼったさが抜け今に近い状態に。ラブライブ!のシングルPVは5分程度のところに30分アニメ1本分並の予算が投入されているのだそうで、その分作画は大変細かいのです。CGとの融合も高いレベルでまとまっています。が、技術や予算だけで良い悪いは判断出来ません。それにPVだけ見ていても背景的な部分がちんぷんかんぷんなんですね。G’sマガジン読んでいれば話は違って来るのですが、どうしたものかと思っている内に追いかけるのを忘れてしまいます。


■アニメ放映開始(2013年1月)



年が明ける前の12月辺りからはtwitterのTL上でもぽつぽつと話題になり始め、「μ’s New Year LoveLive! 2013」に参加する人らもチラホラと。ちょうどこの頃、モーレツ宇宙海賊のヨットレース以後回・SAO全般など原作付きアニメにガッカリしていた事と、一方でストーリー原作が存在しないアイドルアニメとして直近に観ていたAKB0048の印象が良かった事情があり、ラブライブ!は後者側なのでとりあえず試しに録画をしてみたのです。そしたら、第1話の最後でいきなりインド映画みたいに歌って踊り出した。
これは一体どう捉えればいいのかと相当困惑していたところに、ベストアルバムが発売すると知ります。

▼μ’s Best Album Best Live! collection
http://www.lovelive-anime.jp/release.html#cd18

31曲+歴代シングルPVの作画修正&フルHD版がつくのであれば、興味はそれほどなくても誰でもお買い得とわかります。このタイミングで発売仕掛けて来たランティスの作戦勝ちですね。一瞬で店頭在庫が壊滅、メーカー在庫もなくなり難民が発生したのも話題になりました。しかしここでもまた、素直には進みません。

これは事後の発言ですが、ウチは全般的に物事の咀嚼が遅いんです。なので、いくら品質が良くても大量摂取すると気持ちが悪くなってしまう。良いものは良い、で正しく評価出来なくなるんです。ほとんど全曲入りCDを買って最初は半分も聞いていない時期が、上記の通り1週間続きました。
ちなみにここから3話の間までにはこんな発言もしています。

まだ完全にアニメと中の人を切り分けています。いやね、中の人まで興味持って火傷するような事は、こっち方面に年季入ってるとあるわけじゃないですか、色々と。自己防衛なしに突っ込むピュアさを置いてきた程度にはウチもおっさんなのです。


■転機その1(アニメ3話)



2曲目の挿入歌が3話で登場。既にOP/EDとあわせて新曲4曲目というペースのおかしさと、「絶対ライブ成功させるんだ!」と言って実際やってみたらお客さん殆どいなかったという展開に「ああこのアニメって日常系では済まさないんだな。本気で観なきゃいけないな」というのを悟る事となります。最初から日常系で始まるようなモラトリアムなアニメはウチ好まないので。ある程度話が進んだら脱線回があってもいいとは思いますけどね。
続く4話でμ’sメンバーは6人に増え、1年生組のかわいさにやられ始めます。3回目のライブが開催されると聞き、先行抽選券が封入されるBD1巻購入を決めたのもこの辺り。ただし、またしても二の足を踏むのですがBDマラソンする気まではありませんでした。本気で観なきゃいけないな、とは思っても計5万円くらいになるBDマラソンするだけの価値があるかどうかは判断しかねていたのです。いちいち躊躇しまくってますね。でも情報はこの辺から集めようとはしています。

今にしてみれば両方共必読本。特にリスアニ10.1は1stライブについてアツく書かれています。とは言えライブも行ければいいなあくらいで、まだ中の人まで踏み込む勇気が持ててはいませんで、読んでも響いてはいない時期でした。


■転機その2(アニメ8話)
6話でまた挿入歌を挟み「やべえ何だこのアニメ…」と思いながら迎えた8話。この回は1stシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」のリメイクに近い作りで、アニメ制作陣の本気度に完全に打ちのめされた以下実況抜粋。

1stPVで立ち位置がワープしているカットがあるんですが、TVアニメでは違うカットでそれをやって来たんですね。どう見てもわざと。思えばラブライブ!の世界に引きずり込まれた理由は、ことある毎に繰り出される「色んなところで本気」だからだったのですが、最も強烈に打ち付けられたのがここ。殆どやらないTVアニメBDマラソンを決意し、放送の翌日には7巻まで予約がここで確定。


■ラブライブ!完結記念語り尽くし会開催へ
http://twitter.g.hatena.ne.jp/kei-an/20130304/1362375435

上記とほぼ同じタイミングで、初期からかつ重度のラブライバーであるけいあんさんにこんな話をしています。それを受けて、けいあんさんが翌週にエントリを立ち上げました。これに関してウチが主催ではなく機材面のサポートに回ったのは「ウチには人を集める人徳がない」上に「ラブライバーとしては新参者」であったから、が理由です。

プロジェクタを買ったのは、この会を無事に済ませるためでした。


■転機その3(New Year Live視聴)

出るCDも本も都度購入しながら、それでも中の人への興味はここまで一貫して防衛をして来ました。この間2ヶ月とちょっと。ところが、最終話先行上映&「μ’s New Year LoveLive!」フィルムライブイベントに当選してしまったんですね。ここで、μ’sの魅力が2次元だけではないのだと理解する3回目の転機到来。






うまい事上下の動画でタイミング合わせてみて下さい。
ラブライブ!はアニメでダンスがあったらそのままライブで完全再現する前提で、それを試聴版ではない状態で初めて観たのがこの最終話先行上映会の時だったのですが「えっ、これずっと動きっぱなしじゃないの?」と。全員ダンサーで食ってるわけでもないのに、何だかとんでもない事をしているというか、声優にやらせる域を明らかに越えている。これライブ動画ちゃんと観なきゃだめじゃん! と気付かされます。


ラブライブ!完結記念語り尽くし会はTV最終話放映の翌週に開催されました。この会もウチにとってはここに至るまでで欠かせない要素です。みんなで同じものを見て違う感想を生で共有する、そういう機会を2桁人数で経験したのは初めてでしたし。この流れが前エントリの、ライブビューイングで大所帯を組む事に繋がるのです。
そして今に至る。

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まとめ。

・またG’sの女の子いっぱい企画? → おまけなんかでなく音楽活動ありきで動く、本格アイドルプロジェクトだった
・初期の絵がやぼったい → 3rdあたりからイイ感じに
・TVアニメのどこが凄いのか → 平均2話に1回は挿入歌がある異様な頻度、ダンスシーンも殆どに用意され作画への入れ込みもTVアニメとしてはかなり気合が入っている(と思う)
・曲とCDがいっぱい出ている → アニメ以前ならベストアルバム1つでほとんど揃う
・中の人を分けて考えたい → むしろ2次元3次元が同じユニット名で、アニメでのダンスも完全再現する同期がμ’sの真骨頂。振付は明らかに声優がこなす量と規模を越えている
・いい年してアイドルとかそんな → プロジェクトを動かしている方もおっさんなんだ! 気にすんな!

最初から好印象だった点なんてひとつもなかったです。それがプロジェクトの展開そのものまで含め様々なところが本気で「これは本気でやって来ているんだから、ちゃんと向きあわなければいけない」と見方を覆されて来ました。本気で取り組んでいない商業プロジェクトなんかないと思いますけど、ラブライブ!の場合は、こちらの気持ちが揺さぶられ続けるくらいに度を越して本気過ぎたんですね。

当初のウチと同じくらい懐疑的でも、今からでもきっと入って来れると思います。ライブも2期もまだ時間はありますしね。来年2月、一緒にさいたまスーパーアリーナで盛り上がりましょう。その前にチケット取れないと話にならないけどなー(;´д`)
ではまた。