横浜に女神の歌が響き渡った日──Walküre 2nd LIVE「ワルキューレがとまらない」

1月 30th, 2017 No Comments »

■マクロスポータル
http://macross.jp/
■戦術音楽ユニット・ワルキューレ 2ndLIVE「ワルキューレがとまらない」
http://macross.jp/delta/walkure/livepage.php
▼【前回記事】今再び始まる、共に成長する物語──Walküre Attack!(2016/08/14)
http://amytis.main.jp/blog/?p=4751

初めて「いけないボーダーライン」を聴いた時。
その声が収録時14歳という、マクロスシリーズ歴代最年少歌姫の声によるものと知った時。
とてつもないことになる予感を覚えた。

そして川崎のフリーライブで驚異の歌唱力を目の当たりにし、1stライブツアーでは5人によるノンストップかつ複雑なコーラスワークが織りなす圧巻の歌声とパフォーマンスの直撃を受けた。
あまりにも強烈な印象。その上で2ndライブに行かない等という選択肢は到底ありえない。
ワルキューレを信じて横アリに来たのだ。



1日目。
会場に入るとステージはWの形に階段が組まれている。上を見れば照明の鉄骨もWの形になっている。
前中後と3つに分割されたセンターブロックで、席は後方センターの前から2列目真ん中。ステージから近いとは言い難いものの、横アリ自体そこまで大きさを感じる施設ではない。見る分には特に問題はなかった…が、開演間近となった時スタッフが柵を観客席側に寄せ、コの字型に幅広の通路が形成される。その幅広通路からの距離は約3~4m。
1stライブツアーではzeppという会場の都合、トロッコはなかったのだ。マジか。マジなのか。


間もなくステージは開幕を告げる。「ヴァールシンドロームを抑えるためのワクチンライブとして地球にやってきた」というコンセプト自体は、前回と変わっていない。作中同様美雲とフレイアによるダブルセンターが歌唱力をもって体現されていることも、また全員がCDと同じコーラスワークをそのまま織り上げるのも変わりない。今回ライブタイトルが「ワルキューレがとまらない」となっているが、そのステージングがほぼノンストップであることも前回時点で既に完成されていたものである。
過去にワルキューレのライブに参加したことがなければ、これらの要素だけでまず度肝を抜かれることだろう。去年の8月の自分がそうだった。だが今回はそこから先へその全てが、大幅にパワーアップしていた。

まず楽曲数、公演時間は共に前回の1.5倍以上となった。セットリストは挨拶を兼ねた「ようこそ!ワルキューレワールドへ」から始まり、直後「Hear The Universe」で一気にトップスピードへ。そのままの勢いで、2クールアニメにしては異様に多い歌曲群のΔオリジナルに関しては殆どを披露している。特に序盤においてはエースボーカルJUNNAちゃんにかかる負担のキツい曲が続いたが、それでも彼女は全くブレることもなく歌い上げ続けた。なんということか。ポテンシャルが恐ろしいどころではない。
若干増えた気がするMCも本当に若干でしかなく、かなり少ないことには変わりはない。休む暇は殆どないようなものだった。そして休めないのは観客や演者だけではない。今回は西脇辰弥氏をバンマスとした4名による生演奏が加えられており、歌曲がノンストップで進行するということは演奏する側までもが休めないということだ。正気の沙汰ではないとまで言われるコーラスワークが難しければ、これを生演奏で行うことも強烈に難しい。
そんな圧倒的なパフォーマンスが開幕から繰り広げられていく。

ライブは幾らか進み、中盤ではスクリーンにハインツが映し出され、高らかな歌声が会場に響き渡る。
ワルキューレメンバー着替え中の演出かと誰もが思っていただろう。しかしそんな生ぬるい展開で済むわけがないのがワルキューレ2ndライブ。なんとハインツの歌を担当するメロディー・チューバックさん本人が登場した。キャラクタが映し出されている時からずっと生声だったのだ。あれって本当にそのままあの声なんだな…と思わず聴き惚れる。
トロッコは途中、ワルキューレ全員・マキナ・レイナ/マキナ・フレイアで計4回ほどやって来た。センターとは言え後方だった席が一瞬にして神席へひっくり返る。あの圧倒的歌唱力を備えた5人が目の前に。大阪まで遠征したあの時よりもっともっと近く。夢かと思った。大変な席を引いたと思った。

そのまま駆け抜けアンコール。アンコール前の掛け声が長引かない内にハヤテ役内田雄馬さんとミラージュ役瀬戸麻沙美さんが登場し、場を必要以上に盛り上げやっぱり休めない。インメルマンダンスも披露する旺盛なサービス精神だ。
そんな一幕の直後、会場のボルテージは更に突き上げられる。中島愛さんが登場、フレイア&ランカ・リーによる星間飛行デュエットが実現したのだ。実は「もしかして中島愛さんが来るのでは?」との予想はチラホラ聞こえてはいたものの、願望めいたものであり本当にやって来るとは自分は正直思っていなかった。憧れの人とのデュエットは声質も息もぴったりだった。
歌ハインツに留まらないサプライズ、これがワルキューレ2ndライブ。初日から何ということをしてくれたのだ。
泣いた。


全28曲約3時間半。余りにも強すぎるパワーとセットリストに1日目でこちらの喉は半壊。もちろんAXIA披露後はありったけの声で「メッサーー!!」と叫んだりもした。

夢のような時間があっという間に過ぎる。でもまだ明日がある。
元々この2ndライブは1日日程だったところが拡大され2日目が用意された経緯があったが、正直1日目でサプライズを出し切ってる感さえあった。明日はゲストどうするのだろうか。これ以上があり得るのか。出るなら誰が?
期待を胸に横アリを後にする。


▼1日目セットリスト
01.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
02.Hear The Universe
03.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
04.NEO STREAM
05.Absolute 5
06.LOVE! THUNDER GLOW
07.いけないボーダーライン
08.ジリティック♡BEGINNER
09.おにゃの子☆girl
10.Silent Hacker
11.ワルキューレのバースデーソング
12.God Bless You
13.風は予告なく吹く
14.涙目爆発音
15.AXIA~ダイスキでダイキライ~
16.GIRAFFE BLUES
17.オーラ・サーラ~光る風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
18.ザルド・ヴァーサ~決意の風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
19.僕らの戦場
20.Walküre Attack!
21.破滅の純情
22.絶対零度θノヴァティック
23.一度だけの恋なら

En1.星間飛行 (GUEST:ランカ・リー=中島愛)
En2.ワルキューレがとまらない
En3.愛・おぼえていますか
En4.恋! ハレイション THE WAR

WEn.ルンがピカッと光ったら





2日目。
前日の公演内容を知ってか、始まる前から会場の熱気とテンションが非常に高い。席はセンター中央ブロック通路真横。トロッコまでの最接近距離は昨日から更に半分。
この日は同行者がおり、また2日目だけ参加の知人が何人か居るのを知っていたので彼らのためにも一切ネタバレは控えていた。歌唱力から何から何まで、純粋に楽しんで欲しいため。

1日目でもかなり高かった会場のテンションは、2日目は序盤から振り切れていた。メロディー・チューバックさんはこの日もゲスト参加。同じく2曲を披露する。が、13曲目まで変更のなかったセットリストがここで変わり、14曲目で涙目爆発音が飛ばされたことに違和感を覚える。順番を入れ替えただけか?
JUNNAちゃんが単独で出て来て星の歌を歌い始める…と思ったら、その後なんと声の美雲を担当する小清水亜美さんが登場、ここにW美雲の歌唱が実現してしまった。小清水さんは美雲同様に青いメッシュを入れる気合の入れ方である。

「こんなのありかよ…なんだそれ…」と狼狽えるも束の間、ストーリー上美雲と入れ替わる形でワルキューレを脱退しOBとなったクレアこと日笠陽子さんまでもが飛び出して来た。衣装は現ワルキューレメンバーとお揃いだ。
そのまま歌いだした。さっき飛ばされていた涙目爆発音を今日はクレア入りの4人で披露する。日笠さんも他3人と息があった振付を見せる。この1曲のために衣装が用意され、振付の練習をしたというのか。本当に意味がわからない。
これには完全にやられた。あまりのサプライズに、自分はその場に崩れ落ちた。


アンコール前では昨日の2人とは違って、空中騎士団の面々が登場。
「おのれワルキューレ!」とか言いつつちゃっかりTシャツはワルキューレであり、応援までする始末である。面白すぎてとても休ませてなどくれない。
ここでひとつ書いておかねばならないことがある。1日目と2日目でアンコールの掛け声が変化していた。1日目はアンコール前が「アンコール!」で、Wアンコール前が「もう1回!」。2日目は「アンコール!」と「ワルキューレ!」に変化していた。

マクロスFとの大きな違いに、今回はユニット名が最初から付いているという特徴がある。登場人物が何かする、ではなくユニット名を設けられているということはそれが話の軸になっているということだ。この存在は非常に大きく、TVシリーズ最終回のサブタイトルも「永遠のワルキューレ」となっている。マクロスΔはロボットものという伝統を維持すると同時に、ワルキューレを軸にした物語なのだった。
そのユニット名をみんながコールしている。ユニット名がつけられた意味を観客が形にしている。最高だった。
残りの歌曲も5人は万感の思いを込め歌い上げる。今後の展開を発表し、2日間に渡る全行程が終わった。
喉は全壊に近い状態となっていた。


▼2日目セットリスト
01.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
02.Hear The Universe
03.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
04.NEO STREAM
05.Absolute 5
06.LOVE! THUNDER GLOW
07.いけないボーダーライン
08.ジリティック♡BEGINNER
09.おにゃの子☆girl
10.Silent Hacker
11.ワルキューレのバースデーソング
12.God Bless You
13.風は予告なく吹く~Freyja Solo~
14.AXIA~ダイスキでダイキライ~
15.GIRAFFE BLUES ~Kaname Solo Requiem~
16.オーラ・サーラ ~光る風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
17.ザルド・ヴァーサ ~決意の風~ (GUEST:メロディー・チューバック)
18.ルーチェット・アルカーン ~星の歌~ (GUEST:美雲Δ小清水亜美)
19.涙目爆発音 ~with Claire~ (GUEST:クレアΔ日笠陽子)
20.僕らの戦場
21.Walküre Attack!
22.破滅の純情
23.絶対零度θノヴァティック
24.一度だけの恋なら

En1.ワルキューレがとまらない
En2.愛・おぼえていますか
En3.恋! ハレイション THE WAR

WEn.ルンがピカッと光ったら



紛うことなきスーパーライブであった。
ワルキューレの5人が一堂に会したのは2016年の3月だったそうだ。そこから5ヶ月であの衝撃の1stライブツアーを成功させ、10ヶ月でこのスーパーライブを両日成功に導いている。
あの5人の歌唱力とパフォーマンスは本当に凄い。昨今、キャラクタを演じる方がそのままライブを行うハードルが上がり続けていると感じるが、その上限値を更に押し上げてしまったとさえ言える。初めて聴いた時に感じた可能性は、思っていたより遥か上空へと飛んでいった。そして今回はそれを支えるバンドやゲストまでもがあまりにも強力過ぎた。

ワルキューレの集大成ここにあり。このスーパーライブを大成功に導くまでの彼女らの成長を、都度都度見ることが出来たのは幸せ以外の何でもない。
ワルキューレを信じて大阪に飛んだし横浜にも来た。そして信じた以上のものをまた見せてくれた。
可能性を信じて本当に良かった。



今回2日目の模様は映像収録されており、後日単独で円盤化されることが発表されている。1stライブツアーはダイジェスト版ながら、3月のTVシリーズ円盤9巻に収録されることも発表済だ。
安野さんが言ったように、確かに熱そのものは会場に居る人達でしか共有出来ないものかも知れない。しかし映像から飛び出るパワーに何かを感じることは出来る。
初代から30年以上を経てなお、時代の先端にあり続けるマクロス。最新世代にのしかかるプレッシャーは想像を絶するものだろうに、それでも今まで以上を体現していくワルキューレ。

銀河最強、ここにあり。その凄さを円盤を通じて感じて頂きたいと思う。
女神の歌は確かに実在したのだ。

それからのヴァナディール[Ark Angelフェイス編]

10月 12th, 2016 No Comments »

■ファイナルファンタジーXI 公式
http://www.playonline.com/ff11/

NPCとパーティを組むことでソロプレイの利便性を大幅に向上させた魔法・フェイスの実装から約3年。
仲間として召喚するために強い絆が必要という設定から、ここに至るまで敵対し続けたままの存在を呼ぶことは出来なかったのですが、今ヴァナディールではあのArk Angelがフェイス対象として順に実装されています。



Ark Angelは、FF11がLv65から70へキャップを開放したと同時に実装されたミッションの敵。メインジョブ/サポジョブの概念を超え複数のジョブを対等に兼ね備える “ハイブリッドジョブ” のはしりであり、プレイヤーが2時間に1回しか使えなかったスペシャルアビリティを複数回繰り出すなどして、Lv70当時としてはその規格外のスペックになかなか苦労したものでした。
そのような鮮烈な印象が多くのプレイヤーに残ったのか、後にArk Angel5人まとめて18人のプレイヤーで倒すクエスト「神威」なども実装され、LoVにも出張するなど人気の高いキャラなわけですが、遂に冒険のお供として出迎えることに。
ただしそのためには相応の準備が必要。

  1. 拡張ディスク「ジラートの幻影」ミッションを完遂している
  2. 拡張ディスク「プロマシアの呪縛」ミッション完遂後の補完クエスト「世界に在りて君は何を想うのか?」までをクリアしている
  3. 拡張ディスク「アトルガンの秘宝」12章「無手の傀儡師」まで進んでいる
  4. 拡張ディスク「アルタナの神兵」8章「天涯の娘」まで進んでいる
  5. 拡張ディスク「アドゥリンの魔境」2章7節「水門の奥へ」をクリアしている

とりあえずここまでやらないと仲間にする条件が整いません…が、現状アイテムレベル117あればこれらはフツーにクリアが可能です。アイテムレベル117自体はプレイヤーレベルが99になれば到達したも同然なので、どちらかというとプロマシアミッションの進行が一番の敷居といったところ。テキスト量が多いんですよ。プロマシアは。





上記を満たせば終わりでなく、その上でル・オンの庭に行き各Ark Angelを倒す必要があります。ジラートミッションそのままではなくその上位版だけれども、倒しさえすれば良いのでそこまで苦戦することもなさげ。
癖が強くArk Angel5人全員が有用とも限りませんが、この調子なら1月には全員の実装が終わりそう。プレイヤーがArk Angelたちを従え旅する愉快な光景はもうすぐそこです。
クエストのテキストを読む限りでは、Ark Angelから一歩踏み込んだフェイス実装も考えているようで…? 

来年はどんなフェイスが実装されるんでしょうかね。
そんな近況報告にて、ではまた。

煌めきの先を紡ぐもの 〜KING OF PRISM新作制作決定によせて

9月 13th, 2016 No Comments »

■『KING OF PRISM by PrettyRhythm』公式
http://kinpri.com/
▼前回(公開当時)エントリ:映像を超えた煌めきの世界へ ~KING OF PRISM by PrettyRhythm鑑賞を終えて
http://amytis.main.jp/blog/?p=4575

2016年9月11日に開催された「KING OF PRISM Over The Rainbow SPECIAL THANKS PARTY!」。それは去年から始まったプリズムの煌めき復活の始終を巡る、フィナーレイベントでありました。他の方がどう感じたかはともかく、自分としてはそのように受け止めています。
全国2万人が同時に応援上映するその最中で胸に去来した、ここに至るまでの思い出。個人的なエピソードにて振り返ります。

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(2015/07/20)
▼劇場版の裏話&『プリティーリズム ディアマイフューチャー』の映像化も! 『劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム ツアーズ』踊る! アイドルおうえん上映会レポ
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1437790143

今に直接繋がる流れのひとつ。
通常、おうえん上映とは映画館で着席しながら楽しみましょうという主旨であるところ、渋谷のクラブハウスを借りるからオールスタンディングかつ踊りもokにするという何とも豪気なイベントが去年の夏にありました。クラブハウスの方も「うちのところでこんなのやるの初めて」と仰っていたくらい異例の組み合わせ。
とても楽しかったその様子はプリズムツアーズ円盤特典として記録されていたりもするのですが、これの帰り際にアンケートがあり、そこには「プリティーリズム男子のスピンオフがあったら、どのくらい観たいか?」といったような設問があったのです。
今結果論で言うなら、ここでキンプリ企画のための数字を探ろうとしていたわけですね。10回以上は観ますと回答した記憶があります。

とは言うものの、このプリズムツアーズをもってプリティーシリーズはプリティーリズムからプリパラへとバトンタッチを終えており、どんなに冷静に考えても終わったはずの先代を別個動かすなどということが容易ではないのは素人目に見たってわかる話でした。まず何より後継作を先代が邪魔すると本来のターゲット層が混乱します。その後継作も先代以上に好調な数字を記録しており、わざわざ先代を引っ張り出さなくても良いくらいに成長していました。だから「あったらいいですね、そのうち」くらいの印象で…。
イベント中、参加者から菱田監督へ「プリティーリズムは終わらないですよね!?」と質問がありましたが、あるとわかって言ったのではなく本当に願望ただそれだけで投げかけた質問でしょう。誰だって終わって欲しくない。でも現実がそんなに簡単でないこともわかっている。
実はこの時菱田監督は少しだけほのめかすような発言を残しているのですが、よもや数ヶ月先に本当に待っているとはまだ知る由もありませんでした。


(2015/10/04)
▼劇場版公開のサプライズ発表に大歓声! プリティーリズム「エーデルローズ入学説明会」レポ
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1443956511
▼最終回からやる気まんまんだった!?  Over The Rainbowが主役の劇場アニメについて監督たちに聞いてみた
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1444113355
▼「エーデルローズ入学説明会」キンプリサプライズ発表の模様


このイベントはキンプリの制作発表会でありながらそれを完全に伏せ通し、Over The Rainbowのファンディスク発売記念イベントの体を装ったものでした。
サプライズ発表における会場の様子が全てを物語っています。動画を明るくしてよく見てみると、頭を抱えてる方もいます。でもそれはごく普通の反応。2014年に終わった筈のプリティーリズムに2016年とつけられる、あるはずのないことが起きているからこその動揺なんです。
嬉しいより先にまず正気を疑いまいたね。avexやること普通じゃないと常々思ってたけどこれほどまでとは。


リンク先の記事中で菱田監督が手にしている黄色の大きな花束は、友人発案のもとウチが贈ったものです。菱田監督に花束贈ろうぜ! くらいの軽い気持ちで、色も折角だからエーデルローズっぽくするかーと思ったらまさかの制作発表記念に。江戸川橋のお花屋さんありがとうございました。


(2015/12/22)


映画公開より18日早く行われた試写会。倍率は25倍だったそう。
この倍率は「低すぎる」もので、やっぱり駄目かと思い始めたのもここから。倍率の数字は一見立派ながら、試写会会場は25組最大50名だったので、この日東京某所に出て来ることの出来る人数を考えたとしても応募数600強というのはあまりにも頼りないものでした。都心ですらこれでは劇場がスッカラカンになるのでは…それを覆す数字が見当たらない。
しかし目の前で繰り広げられた映像はどうしようもないほどプリティーリズムで、疑いようのないプリズムの煌めきだったのです。詳しくは前回エントリへ。



映画公開前ニコ生は、試写会が行われた同日のこと。
これを知らずにあの映画を見ると普通に続きが決まっていると感じるはずです。いやーavexも思い切ったことしたものだなあと悠長に考えながら帰宅してニコ生を見たらこれだった。あれは当時時点では一種のウソ予告だった。菱田監督のコメントには頭を殴られるような衝撃を受けました。そう、やはり現実は全く甘くない。

公開までネタバレせずに黙る18日間は非常に苦しいものでした。一度終わったはずの煌めきが再び広がる可能性をこの作品が秘めていることへの確信、一方で一般公開前であったため「プリリズは女の子あってこそでしょう」と言った声に対しての反論の出来なさ。監督の語る崖っぷちの現況。可能性に確信は持ててもそれが実現するとは限らない現実の厳しさ。そんな思いがどこにも誰にも出すことが出来ない。
しまいには自分の中でぐるぐるさせるあまり本当に具合が悪くなり始めてしまい、苦しさから逃れるために書いたのが、一般公開後最速に近いタイミングで公開した前回のエントリとなります。
ですが、菱田監督の語る崖っぷちの状況にその時点で奇跡は起きようもなく。本当に苦しかったのはこの後だったのです。


(2016/01/09以降)
正確な数字こそ取れないながらも動員傾向はある程度追いかけていたのですが、途中で追うのをやめようかと本気で考えたりもしていました。もう本当に全然人が入っていない。
制作陣のエピソードで「2週目まではお通夜だった」と語られるその実態は、公開4日目で早くも初日比8割以上減の急落、平日はそのまま持ち上げることが出来ず、週末で前週比7割くらいまで戻すも平日になってまた死体蹴り。1/19が底といったようなものでした。つまり既存ファンが自分の行ける範囲で頑張って行っている、ただそれだけだったのです。平日観に行ける人がいない。都心ならまだマシであっても、都心から離れるほど悲惨になる数字。

話題が話題を呼び前週比がひっくり返り始めたのは1/20から。しかし人入りが増えたからと言って映画館は急激に予定を変更出来ません。更に原則3週間公開予定で2週目以降は上映回数自体が減ったことから、激減した時期の分を取り戻すのはもはや不可能とさえ思われました。
結果は多くの人が知る通りです。上映を終了する映画館が出る一方で、avexのスタッフが必死で上映館を増やし、話題を聞きつけ興味を示す人が映画館に訪れ、SNSで拡散し、その間に上映館がまた増える…そうして綱渡りを渡りきったのです。
公式も話題を切らしてはならないとばかりに何がしかを告知し続け、1/23と2/20にはレインボーライブもあわせオールナイト上映が開催されました。特に2/20は所謂「プリズムダイブ」回が含まれており、おうえん上映でありながら悲痛な展開に劇場内が完全に静まり返る、貴重な体験だったと思います。


(2016/06/18)
▼劇場アニメ『キンプリ』が、4DX(R)シアターで上映!? 大阪での舞台挨拶も決定し、観客動員数は36万人突破!
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1463707391

キンプリが劇場公開された週明けのこと。その余りの煌めきに体感者たちは「これは4DXがあったら面白いのではないか」と勝手に妄想を始めます。ちょうどこの頃ガルパン劇場版が4DXをやるかもという話が出始めたからですね。
とは言うものの、先に述べた通り現実の興行成績は急落している真っ最中。妄言も甚だしい只の寝言が、あれよあれよと興行収入が伸びてまさかの実現。実に正しいお金の使われ方でありましょう。

制作陣により演出の追加も行われたその内容は1時間の映画で泡が10回以上出るという超密度の煌めき体験で、キンプリ4DX以上の頻度で泡を出す映画は他にありません。それは煌めきが遂に物理となった記念日でした。
この頃にはキンプリでの成功例を受けてか他作品でも応援上映がよく見受けられるにようなりつつも、後続を引き離さんとばかりに4DXへ応援上映を掛け合わせる前代未聞の企画も実施。「とびだすプリパラ」の立体視おうえん上映の時もそうですが、組み合わせることは出来るけど本当にやっちゃうのがavexです。どっちも凄かったけど、正直組み合わさると応援の方が疎かになるのは否定出来ないところですね…(笑


(2016/08/15)
▼『シン・ゴジラ』発声可能上映 実施決定!
http://www.shin-godzilla.jp/news/news_160808_1.html


声を出して良い上映形態はキンプリの専売特許ではありません。キンプリ以前のプリティーシリーズでもやっていたし、それより更に前にやっていた作品もあります。しかし「応援上映? ああ、あれね」とわかる程度に知らしめた立役者は間違いなくキンプリと言って良く、キンプリのヒットがなければ日本が世界に誇るゴジラで声出し上映が行われる日が来ることはなかったと思います。

ゴジラを応援したかと思えば自衛隊を応援し、ヤシオリ作戦で始まるイッキコールが面白すぎて、エヴァンゲリオンでお馴染みのあのテーマが流れればリズムにあわせて手拍子する。作品本来の主旨から相当外れた楽しみ方ではあるものの、これはこれで楽しみ方の一種としてはアリです。
「キンプリがとんでもねえ方向に世界線を曲げてしまった」そんな1日。近くキンプリに続きゴジラでも全国同時多発発声可能上映が実施されます。参加する方は思い思いに楽しんで下さい。マナーと心配りは忘れずに。

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これだけのことが1年と少しの間にありました。
当初は円盤さえ出ないことも覚悟しました。事実プリティーリズムの劇場版は当初円盤化の予定がなく後で決定されたものだし、プリパラも「とびだすプリパラ」は円盤化の予定が今に至るまでありません。avexは映画になれば必ず円盤を出してくれる会社ではないのです。サントラ発売を望み、円盤化を望み、そして「映画としては単体で完成しているが物語としては完成していない」続きを望む。無謀過ぎる苦難の連続。急激な規模の拡大に、公式の対応が後手に回った時期もありました。

多くの人が新しく煌めきの世界に触れたおかげで今があります。
Over the Rainbowの3人を呼ぶことが出来、1年前は200人で祝った制作発表が1年後には全国2万人で祝えたこと、本当に幸せなことと思います。苦しい1年だったけど、1年という期間は煌めきにより世界の見え方さえも変えてくれたかも知れません。これらを振り返りながら見るイベントで泣かないわけがないんですよ。色々ありすぎたんだもの。
レインボーライブ女子がイベントで声の出演をしていたことも、これが復活の一部始終であったことの意味を今一度強くするものです。キンプリはレインボーライブあってこそのもの。レインボーライブはプリティーリズム・オーロラドリーム/ディアマイフューチャーがあってこそ成り立ったもの。過去から紡がれるそれぞれがあって、今がある。

当初から想像も出来ないほど規模は大きくなったけど、それでもこれはプリティーリズムなんです。公式も声優陣もずっと忘れていない。それがわかる良いイベントだったと思います。ここまでの始終を巡るフィナーレとしては、仮に新作制作発表がなかったとしても完璧だったと言える内容でしょう。

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かつてレインボーライブ50話で、彩瀬なるは奇跡を起こしました。
世界からプリズムの煌めきが失われ、プリズムショーシステムが停止し演技がまともに出来る状況でなくなっても、煌めきはすぐそばにあると信じて諦めず演技を続けた。結果プリズムライブは再発動し、人の手により世界はプリズムの煌めきを取り戻します。

奇跡は現実にも起こされました。筋書きもほぼその通りに。いつかまた、終わりは必ずやってきます。ただしそれは少なくともここではなく、煌めきは過去から現在を経て、未来へ。
人の手によって本当に奇跡が起きることを知った経験は、その人の将来へ何らかの影響を及ぼすことさえあるのかも。プリティーリズムとは、映像作品を超えて生き様そのものなのかも知れませんね。

▼劇場版「KING OF PRISM-PRIDE the HERO-」制作決定告知映像

それからのヴァナディール[Savior of Vana'diel編]

8月 22nd, 2016 No Comments »

■ファイナルファンタジーXI 公式
http://www.playonline.com/ff11/

前回の更新から丸1年経っての続きになりますが、FF11最終シナリオ『ヴァナ・ディールの星唄』、無事完遂しました。



最終章の実装自体は昨年の11月でした。が、当時は復帰者でもソロでクリア出来ますと簡単に言える難易度ではありませんで、先送りになっていたのです。その後最終章は道中の雑魚敵討伐に緩和修正が入り、更に『フェイスの絆キャンペーン』というフェイス強化期間を待っていたので今の時期となったのでありました。
(フェイスについては過去エントリ参照)



FF11最終決戦の地は遂にひんがしへ。ラスボスは暗闇の雲。
こいつをどうにかしないことには人に未来はありません。未来世界において冒険者は「世界が求めるゆえに戦士の枠を超え」神となるも暗闇の雲を振り払うことが出来ず、その神になった力で歴史を改変するべくイロハ(ともう1人)を現代に送り込み今一度決着を図ります。

ようやくその全貌を見たカットシーンは過去最高峰の出来。渾身のカット目白押しで、オフラインゲー顔負けの勢いでキャラやエフェクトがガンガンに動き炸裂。サービス開始当初よりカットシーンには力を入れていたFF11だけれども、PS2ベースでここまで出来るものなのかと驚嘆するばかり。
ちなみにこの星唄ミッション、PS2でしか提供されていなかった頃から遊んでいる人が最後までPS2で出来るよう、PS2サービスがクローズする前にきちんと提供されているのです。
それが開発の見せた誠意と意地。本当にとんでもないゲームだな。



今まで散々語られて来た女神アルタナ、遂に登場。FF11とは辺境を除けば常に女神アルタナを巡る物語でありながら、ずっとずっとその姿を現さないままでした。
あなたに会える日をどれだけ待ち望み、旅をして来たことか。11始めた当時20代半ばだったんだよ。今もう四十路前だよ。




そして迎えるエピローグ。
未来は改変され、滅亡する未来からやって来たイロハはその存在が遂に失われることになる、そんな最期に冒険者に残した言葉。こんなん泣くでしょ…。
イロハの献身的な姿勢と背負った使命と覚悟の重さもだけれど、14年というのはFF11βから最終章実装までの年数と同じなのです。イロハが(未来世界において)冒険者と14年の付き合いがあるという設定は偶然じゃなくてわざと同じに作られています。なので、このありがとうございましたは開発陣がプレイヤーに世界観を通して届ける感謝の言葉でもある。ゲームの内と外を両方抉るこの展開。

14年間、全てが楽しかったことばかりではありません。それでも結局戻って来るのは、ここが単なる遊びの場ではなく、もうひとつの生きる世界であったからのように思います。ここにあるけどここにない、ログインという扉を開いた先の異世界ともう1人の自分。
14年前に14年後MMOでありがとうを言われるためにやって来たわけでもありません。でも楽しかったことも叶わなかった様々なこともまるっとひっくるめたこの持って行き方に、全てが救われた気がしました。

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さて星唄ミッションは完遂しましたが、まだ拡張ディスク『アドゥリンの魔境』ミッションを終えていません。というわけで、4章終盤で止まっていたこちらも最後まで片付けて来ました。
星唄やる前だとソロは相当ジョブを選ぶと思うけど、星唄片付けた後なら敷居は大幅に下がります。ソロが強くないと言われる踊り子でも特に問題ありませんでした。アドゥリンミッションに関しては途中1箇所だけ2人で攻略した部分があったんですが、星唄攻略後の戦力であれば全編ソロでやれそう。星唄も現状ソロで全部出来ますから、『現在のFF11はソロで全てのミッションが攻略可能』と言って良いんじゃないですかね。

未だに「FF11はPTプレイが大変で」云々と過去の認識のまま語る人多いんですが、その認識は改めていただきたく。そうとわかれば再開する人はもっと増えそうな気がするのです。





色んな表情を見せてくれる『アドゥリンの魔境』ヒロインのアシェラ。アシェラは大人びて品があり、それでいて困難には自分から立ち向かう心を持った、素敵なヒロインでした(イロハもいい子だけど)。頭が良いんですよこの子は。それでも若さゆえ至らない部分もあるけれど、きっと彼女ならこれからのアドゥリンは大丈夫なことでしょう。

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こうして、FF11無印/ジラートの幻影/プロマシアの呪縛/アルタナの神兵/追加シナリオ三部作/バトルエリア拡張アビセア三部作/アドゥリンの魔境/ヴァナ・ディールの星唄、全てのメインとされるシナリオのエンディングを見ることが出来ました。自分の中では見届けることが期限を決めない義務のような感じでもあったので、これでようやく…といったところ。
ですがこれで終わりではありません。総数1000を超える膨大なクエストも見てない数の方が多いし、ソロで出来ることもまだまだ残っています。出来る範囲で揃えられる装備だって数多くある。
最近はゲーム以外にしなきゃいけないことも色々多いのでそんながっつりは出来ないんだけども、それでもヴァナ・ディールの世界が続く限り、月額支払は止めないつもりです。ここは自分の帰って来る場所だから。

大規模バージョンアップは昨年11月をもって終了していても、その後も追加は続いています。直近の話題としては、近くフェイスにArk Angelが追加されるとのこと。
この世界は、まだまだ続いていくのです。

今再び始まる、共に成長する物語──Walküre Attack!(2016/08/14)

8月 18th, 2016 No Comments »

■マクロスポータル
http://macross.jp/
■戦術音楽ユニット・ワルキューレ 1stLIVE in zepp「Walküre Attack!」
http://macross.jp/delta/walkure/event.html
▼『マクロスΔ(デルタ)』関西でワルキューレが大熱唱! 1stワクチンライブ&CD発売記念イベントより公式レポート到着
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1471239073

2016年8月14日。東京有明はコミックマーケット90の最終日。
そんな日に大阪へ遠征を決めることに悩みは殆どなかったと思う。マクロスの歌姫は作品と共に成長することを知っているからだ。

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遡ること8年前。
マクロスF放映中の2008年5月、歌シェリルことMay’nさんは浜松町文化放送サテライトプラスでミニライブを開催。元々歌手活動経験があり、その歌唱力で強烈な印象を振りまいていたことを受けて、このミニライブはサテライトプラスイベント史上最高の集客を記録した(当時)。そこそこ前の方で見れたけど大変な人出だったことをよく覚えているし、今でも浜松町に行くとあの時のことを思い出す。一方ランカ役として5000人のオーディションを勝ち抜いた中島さんはインストアイベントからスタートし、本当にミカン箱の上に立って歌っていた。
それから5ヶ月。TVシリーズ放映を経てギャラクシーツアーFINALが開催されるまでに、中島さんはかなりの努力をした。パシフィコ横浜でステージに立つ2人はそれぞれ違った魅力を持つ同格の存在として確立され、これが超時空シンデレラかと思わせるだけの物語をアニメ内外で体現し、体験させてくれたのである。

マクロスFはその後何度もライブを開催するほどの人気となる。しかし “共に” 成長するリアルタイムでライブ感のある体験としては、放映当時および放映直後だったギャラクシーツアーFINALまでになるだろう。それと同じことが8年ぶりに帰って来ている。今マクロスΔはTVシリーズ放映の真っ最中で、共に成長する体験は放映期間中である今しか出来得ない。
公演の中では自宅から最も遠かったが、遠いも近いも関係はなかった。

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さて、マクロスFがライブ前にイベントを行っていたように、マクロスΔも5月にイベントを行っている。それがラゾーナ川崎でのミニワクチンライブだ。上の写真がその時の開演直前の様子であるが、マクロス人気がFを受けて今の世代にも繋がったこともあり、この日は3000人位いるのではという凄まじい集客となった。そこに歌美雲・JUNNAちゃんとフレイア役の鈴木さん2人だけを立たせる、というのは素人目に見てもかなりキツい。2人とも商業デビューはマクロスΔが初めてだし、こんな大勢を前に頼るベテランがステージにいない。

そのような展開だったので、やはり最初は2人とも緊張してしまって思ったように声が出なかったようだ。だが持ち前の度胸で早々にJUNNAちゃんが立ち上がる。CD収録レベル以上を生で出せている15歳という衝撃は相当なものであった。どうか想像して欲しい。本当に目の前であのままなのだ。
つられるように鈴木さんも調子を取り戻していく。そしてこの美雲がフレイアを引っ張り上げる構図は、TVシリーズ序盤に近い構図でもあった。作品中では話が進むにつれ、引っ張りあげられるフレイアから美雲とのダブルセンターに立ち位置が変わっていく。8~9月に控えるライブツアーでも果たしてそのようになっているのか。個人的な注目はそこにあった。



ようやく本題に入る。2016年8月14日大阪公演。
圧巻であった。5人揃った初めてのステージはライブの完成度的にも観客の盛り上がり的にも大成功だったと言い切って良い。
2曲目で鈴木さんが登場して歌い出した時、これを待っていたんだ! これを見るために大阪まで来たんだ! と確信した。鈴木さんがかなり上達していたのである。元気と明るさはそのままに力強さと自信が備わって、美雲とのツートップが目の前で具現化されていた。川崎のような立ち上がりの弱さもない。ライブは序盤からしてフルスロットルで盛り上がって行く。

しかし何か様子がおかしい。全然休まない。
最初にキャラクタとしての自己紹介はあったものの、中の人としての紹介はおろか間にMCすら挟まない。歌い慣れ踊り慣れしているグループならともかく、(5人としては)初めてのライブなのに休みを挟もうとしないのはおかしい。
3曲目ですらMCが入らない時点で気がついた。歌をやめるとヴァール化が進行してしまう。だから歌い続けなければいけない。ヴァール化を鎮圧させるために地球にやって来たという、そのコンセプトに徹しようというのだ。
言うほど簡単な話ではない。振付も川崎時点では「それっぽい」感じでしかなかったのに対しワンマンライブでは東山さんを軸にきちんと仕上げて来ており、その上でコーラスワークを5人とも全く崩さない。このコーラスワーク、当初ライブ用に簡略化するつもりだったようだが、5人のたっての希望によりCD通りの再現としたそうだ。技術体力どちらを見ても厳しい中で力強さを失わず進行させていく様子に、確信は驚嘆へと変化していく。
ステージへの投影映像も作中のものを巧みに織り交ぜていく。特にAXIAではメッサーが死に至るその瞬間までを映像で流しながら手前でカナメ役の安野さんが歌い上げており、きっとあの瞬間は演者にも観客にもメッサーが見えていたことだろう。

そうして10曲ほど(!)一気に駆け抜けたところで、衣装チェンジのためか舞台から一旦下がる5人。するとそこへ間髪入れずにウィンダミアが強襲・宣戦布告し、4名登場するダンサーが怪しい動きと風貌でヴァール化の進行を演出する。ポイントはセリフで全然説明していないことだ。Δの歌と劇伴、そして踊りで演出していく様子はミュージカルっぽさがあり、このような合間の時間すらコンセプトに徹し全く無駄にしないのは恐れいった。早くワルキューレ戻って来てくれ、早くしないとヴァール化が一気に進行してしまう。
戻って来てからが凄かった。アンコール手前に並ぶ5曲、これらをまた一気に歌い上げる。勢いに乗った状態で受けるJUNNAちゃんの歌声はあまりにも凄まじく、zeppという箱では勿体ないような気さえするほど。しかしそれでも鈴木さんの追い上げ方が何より際立つ。一緒に立つ人がこの人だからという力が彼女たちを前へ上へと導き、途方もない可能性の扉を開いていく。
中の人としての自己紹介はアンコールでステージに戻って来てからとなる。実に2時間近くを経過しての自己紹介だった。



最後にスクリーンに表示された「鎮圧成功」の文字。
コンセプトに徹していたのは非常に気持ちが良かったし、観客もこのライブがヴァール化鎮圧を目的としていることをちゃんと理解していた。だから客層が往年のファンから若い女の子までかなり幅広くても、一致団結して大体同じ方向を向いて盛り上がれていたし、声の揃った爆発力の凄い歓声になっていたのだと思う。マキナ役の西田さんは音程こそ全く外さないながら緊張から序盤で声量に苦労しつつも、中盤前にはそれも払拭。5人が全員CD音源以上の実力をステージ上で発揮するに至っており、正直鎮圧どころかパワーが凄すぎて歌で死にかねないようなライブだった。
地球最初のワクチンライブと、この熱量を目にすることが出来て本当に幸せだった。


名古屋や東京、追加公演のチケットを取れている人らは期待して良いと言い切る。また今回、倍率の高さにチケットが取れていなくても今後5人で歌う機会があったらぜひ見て欲しい。そしてJUNNAちゃんの歌声の力強さに度肝を抜かれ、鈴木さんの伸び代に驚愕し、5人のチームワークとハーモニーを体験して欲しい。彼女らの歌声はCDなど音源化された際にある程度スポイルされてしまっている。本当の力強さは生でないとわからない…そういうものを秘めた5人だからだ。
あの力強さは印象が劇的に変わるだろう。

今まさに新世代のマクロスが、歌姫と共に成長している。その様子をまた見ることが出来て非常に嬉しい。2ndアルバムも発表され、2ndライブがあることに期待したい。
可能性の空は無限に広がっている。

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▼大阪公演セットリスト
01.恋! ハレイション THE WAR ~without Freyja~
02.不確定性☆COSMIC MOVEMENT
03.僕らの戦場
04.NEO STREAM
05.ジリティック♡BEGINNER
06.おにゃの子♡girl
07.Silent Hacker
08.God Bless You
09.AXIA〜ダイスキでダイキライ〜
10.GIRAFFE BLUES
11.いけないボーダーライン
12.Walkure Attack!
13.破滅の純情
14.絶対零度θノヴァティック
15.一度だけの恋なら
16.ルンがピカッと光ったら
En.恋! ハレイション THE WAR